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健康と老化、そしてゆる体操の(少し?)ラディカルな話

ゆる体操コラム

皆さん「健康」と聞くとどんなイメージをされますか?
僕なんかは体が自由に動く状態をイメージしますが、健康に対する具体的なイメージは人それぞれではないかと思います。
毎日おいしくご飯を食べられるという方もいるでしょうし、人間ドックの数値に異常がない状態を思い浮かべる方もいるでしょう。
ぐっすり寝られる事が健康と思っている方もいるかもしれません。
最後まで自分の脚で歩ける事が健康と言う方もおられると思います。
今日は健康についてゆる体操の視点から改めてお話をさせて頂きたいと思います。

この記事はこんな人のために書きました

  • 最近どことなく体調不良で何とかしないと、と思っている方
  • 様々な健康法に興味がある方
  • 体力の衰えを感じている方
  • 老化が気になる方

健康を意識するとき

先ほど述べたように健康に対するイメージは人それぞれだと思います
では人が健康を意識する時はどんな時でしょうか?

それはおそらく体の不調を感じた時だと思います。
では日常生活で体の不調を感じるのはどういう時でしょうか?

社会人になって朝が学生の頃より辛くなった時でしょうか?

駅の階段が億劫になってエレベーター、エスカレーターを多用し出した時でしょうか?
俺はまだ階段を使っているぜ!と言う方、
健康上気をつけているから階段使っていますって事じゃないですよ!
子供の頃のように「階段が楽しい」って思わなくなったのはいつですか?

はたまた明日が休みだからぐっすり寝られると思ったらいつもの時間に目覚めてしまった、と言う時でしょうか?
それ以前に寝ても全く疲れが取れないと言う状態の方が先かもしれませんね。

このように年を重ねると体に様々な不調を感じるようになります。
その時人は健康を強く意識するのです。
ではこのような「体の不調」が現れる原因は何でしょうか?
特に医学的な異常が見つからない場合、ゆる体操ではこれらの原因は基本的に老化と考えています

老化こそが健康を阻害する原因

では人間がいつから老化していくのかと言うと、「生まれた直後から」とゆる体操では考えているのです。
ある意味非常にラディカルな考え方かもしれません。
母親のおなかの中の胎児は羊水の中に浮かんでいるので固まっているところが全くないと運動科学総合研究所所長の高岡英夫先生は言っています。
そして生まれたばかりの赤ちゃんは本当にどこも固まっていません。

あくびをする新生児

ですが大人の体はどうでしょうか?
当サイトのブログ「【リハビリの成果】50肩改善にゆる体操は効果的という話」で述べましたが、大人は肩こりや50肩に代表されるようにあちこちがガチガチに固まっています。
特に50肩になると腕を上げたいと思っても挙がらなくなってしまっています。
それがどう頑張っても(むろん「頑張って」も肩はあがりませんが)できないという事は、「肩を上げる」という運動の能力が落ちて、さらにその部位がカチカチに固まってしまっている状態です。
筋肉が固まっているままなので代謝能力も落ちてしまっています。つまり赤ちゃんのような本来の筋肉が持っているフワフワの状態を保てなくなっているのです
50肩はわかりやすい例ですが、仮に自分が不自由を感じていなくても人間が本来持っているはずの能力(例えば赤ちゃんのように全身の筋肉がフワフワな状態)がなくなってしまっている状態を、ゆる体操では広義の意味で老化と考えています

また私が整形外科で肩のリハビリなどをしていて思うのですが、50肩で肩が上がらなくなっている方は実際に肩回りの筋肉が老化してこわばってしまっている事もあるのですが、それに加えて肩を上げるという脳の機能がうまく働かなくなってしまっている事もあります。
簡単に言うとご本人は肩を上げようとしているのに、わざわざ上がらないような力の入れ方をしてしまっているのです。
これは肩まわりの筋肉の老化もありますが、そもそも肩を動かす脳の機能が老化してしまって動きづらくなっているところに何らかの原因で痛みが出てさらに動かなくなってしまったと言えるでしょう。

今は50肩の話でしたが、結局はその例は全身のあらゆる器官に対して言えると思います。
要するにその器官が機能しないのはその部位の老化による機能の低下、そしてそれをコントロールする脳の機能の老化にあるのです。
胃や腸などの消化器官の不調も特に医学的な原因がない場合、消化器官そのものの消化吸収能力と運動能力とそれらをコントロールする脳の機能の低下(=老化)にあります。

これは組織に例えると分かりやすいかもしれませんね。
その組織のリーダーが脳で体の各器官がメンバーです。
リーダー(=脳)が不調で適切な指示が出せないとメンバーが頑張っても結果は出ませんし、リーダーが優秀でもメンバーが不調で動けない時はやはり結果は出ないものです。

両方がちゃんと考え動けると自然と良い結果は出ます。

要するに「身体という一つの組織」のリーダーである脳とチームの面々である内臓筋肉などの各器官そのものの機能が十分に発揮され、さらにお互いの情報交換が出来ている状態が「健康」と言えるのです。

老化すると体に何が起こるのか?

逆に「老化」は特に理由がなくても年を重ねる事(経年変化と言います)で少しずつ脳や各器官の機能が落ち、さらに情報交換が十分にできなくなる事です。
それは主に代謝能力や運動能力の低下となって現れます
そして現代人にありがちな運動不足はその両方の低下を助長するのです。

一旦ここまでをまとめておきましょう
老化とは

  • (体という組織の)リーダーである脳の機能が経年変化で衰える
  • メンバーである体の各器官の機能が経年変化で衰える
  • 脳と体が経年変化で衰えた結果お互いの連携も衰える
  • それは代謝能力や運動能力の低下となって現れる

となります。

しかし「老化」と、年を重ねるという意味の「加齢」は必ずしも同じ意味ではありません
同じ年齢でも元気な人とそうでない人がいるからです。
これは同年齢でも体質や生活習慣によって「老化」の度合いが違うという事になります。
それはすなわち代謝能力と運動能力の低下の度合いには差があるという事です。
では老化による代謝能力と運動能力の低下を最小限に抑えるにはどうすれば良いのでしょうか

ゆる体操が最適

運動能力を維持するには適度に運動を続けるのが一番です。
それも体調を維持するための運動ですからスポーツをすると言うのでは強度が強すぎて怪我の危険があります。関節が痛んでいる方はウォーキングも危ないですね。
こう言う時は「鍛える」ための体操や運動よりも誰にでもできるような軽微で関節の機能を保ちしかも全身のコーディネート能力を維持するような体操が良いです。
これはなんといってもゆる体操が一番です。
例えばふくらはぎ膝コゾコゾ体操などは一見簡単ですが実は股関節や膝関節の機能を改善し、しかも全身の深い部分のコーディネート能力を維持する運動なのです

そして代謝能力の改善・維持は運動能力よりもさらに重要です。代謝が止まってしまう事は死を意味するからです。
そして代謝能力を改善する事に関しては他の体操に比べてもゆる体操が最も得意とするところです。
この代謝能力がゆる体操で改善されるという事は当サイトのコラム「ゆる体操の3大効果(その2)」で説明させていただいているのでそちらもぜひご覧になって下さい。

結局のところゆる体操をすれば運動能力と代謝能力が維持されるので老化も最小限に抑えられるし、結果健康も維持できるという事になるのです。

しかし一般の健康法も大事

しかしここで少し別の方向から考えてみましょう。
一般には健康の維持というとバランスの良い食事、良い睡眠、適度な運動、などが考えられます。サプリメントの摂取なども時には必要でしょう。

健康的な食事のイメージ


それらなしで健康が維持できるでしょうか?
仮にゆる体操で代謝能力や運動能力が上がったとしても毎日アイスクリームしか食べなければすぐに病気になってしまいます。
また、江戸時代に流行った脚気は白米ばかりを食べる事でビタミンなどの栄養素が足らなくなったからという事がわかっています。
現代の日本では普通の食事をしていればどれかの栄養素が不足する事はありませんが、それでも人それぞれ好き嫌いがあるので注意は必要でしょう。
やはり、一般に言われている健康法も大事なのは言うまでもありません

全ての健康法のベースになるゆる体操

ゆる体操をすれば健康になれる、これは概ね言えると思います。
しかし実際私もダイエットをしたようにそれだけでは足らない部分もあるのは事実です。
これはどう考えたら良いでしょうか?
先程も述べたようにゆる体操で改善される部分は人間(というより動物として)の本当に基本的なシステムの部分です。
例えばダイエットを例にとると、ゆる体操を1日10分で朝昼晩やるだけでは脂肪を分解する運動強度にはとても足らないので痩せる事はできません。

しかしダイエットを頑張ってカロリー収支のバランスが取れている場合、ゆる体操をすれば代謝能力が上がり余分なものを排出する能力も高まるので、健康的に体重が落とせますし、さらに(これは健康と言うより美容にあたる部分ですが)むくみが取れたりしていわゆる「シルエットの改善」も期待できます。
「シルエットの改善」はダイエットをしても中々うまくいかない部分で、痩せて欲しいところは痩せず、痩せて欲しくないところが痩せてしまう事は往々にしてありますが、体型の問題は体の使い方に起因するところが大きいのでゆる体操で改善が期待できます。
この件に関しては当サイトブログ「【実録】ゆる体操でふくらはぎ痩せに成功した私の体験」をぜひご覧になってください。

また自律神経系が安定するので空腹のコントロールにも効果があるでしょう。
以前紹介した私のダイエット(半年で13㎏減に成功)などはこの「空腹をコントロールする」という部分に関してはゆる体操に負う部分が非常に高かったという感じがします。
もちろん体操の効果には個人差がありますし、食べたり動いたりする事はその人の生活習慣や育ち方にも左右されますから簡単にいかない事もあると思います。

しかし今まで色々な健康法で結果が芳しくなかったとしても、ゆる体操をすれば良い結果が出る可能性があると言う事ははっきり言えると思います。

そして最初に述べたように健康に対するイメージは人それぞれであると思います。 
ですから、具体的にどう健康になりたいかは自分で選べばいいのです。

ダイエットこそが健康と思われる方はダイエットをしながらぜひじっくりゆる体操に取り組んでください。
ただ痩せるだけでなくスタイルが良くなります

ぐっすり寝られる事が健康と思う方はお風呂の入りかたや寝具も自分に合ったものを選びながらゆる体操にもぜひ取り組んでください。
副交感神経優位になるのでより深い睡眠が得られるようになります

栄養のバランスが大事だと思われる方はぜひ専門家の書籍やアドバイスを参考にしながらゆる体操にも取り組んでください。
ゆる体操で内臓の代謝能力が上がると必要な栄養素はちゃんと吸収されるし、排せつ能力も改善されるので体の調子が本当によくなります

ゆる体操はそのコンセプトから考えてもそれだけで十分健康になれる体操法ですが、他の一般的な健康法と組み合わせるとその効果を最大化する事ができるのです。

ですからどんな目的でも健康を志向する方はぜひゆる体操に取り組んでみてください。
お花を育てる時にまず土を準備する事と同じように、ゆる体操は全ての取り組みのベースになるのです

チューリップの芽

また少し不思議な事と思われるかもしれませんが、ゆる体操を続けていると世の中に氾濫する様々な情報から本当に価値のあるものがなんとなくわかるようになります。
(このあたりの事は「本質力と具体力」の観点から説明する事も可能ですが、長くなるのでまたの機会にさせていただければと思います。)

つまり何が健康にとって具体的に大事な情報であるかも判断する事が出来るようになるのです。
その意味でもぜひゆる体操に取り組んで下さい。
必ずあなたの健康に寄与する事が出来ると思いますよ。

10/25(日)ゆるAll Day開催(次回は11/29開催予定)
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