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「ゆるむ」とは
当ウェブサイトの「コラム」ページでは、ゆるプラクティスについての大切で基本的なことをお伝えしていきます。月に1回から2回程度、新しいコラムを掲載していく予定です。
コラム第一回は、「ゆるむ」ということについてです。
「ゆるむ」のは良くないこと?
皆さんは、「ゆるむ」という言葉を聞いた時に、何を連想されるでしょうか?まず「気がゆるむ」という言葉を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。何かの理由で固く張り詰めていた緊張がとけて、気が抜けてしまうという意味に使われますね。「気がゆるんでしまったから、また引き締めないといけない」というような表現でよく使われます。
また「ゆるむ」から連想して、「たるむ」という言葉を思い浮かべる方も多いと思います。これはあまり良い意味では使われないことが多そうですね。例えば「お前達、たるんでるぞ!」などと部活のコーチが選手を叱咤する時などに使われていそうですね。
このように、「ゆるむ」という語とその類語は、世間一般的にはあまりいいことを表していないのです。
「がんばる」のは良いこと?
「ゆるむ」の反対語には「張る」「がんばる」「引き締める」があります。体に力を入れて、ギュッと緊張させる意味ですね。これらの言葉は、社会的にはだいたいいいことを表していることが多いようです。「体を張る」とか「がんばっていい結果を出す」とか、「気を引き締めていこう」等ですね。
もっとも、最近では「がんばりすぎるのは良くない」という考え方も出てきています。がんばる度合いが過ぎると、疲労が溜まり、仕事や学習の質が下がり、ひどい場合には病気や怪我を起こしてしまうから、気をつけようということですね。
しかしやはり、がんばることが良いことだという考えは私たちの潜在意識に深く根付いていて、容易にそれは変わらないものと思われます。例えば友人や家族を励ます時には「がんばって!」と声をかけますよね。「体と気を張って、力一杯やれよ」という意味です。
一流以上のスポーツ選手は「ゆるむ」ことが一番大切だと知っている
その一方で、世界でも有数のスポーツ選手たちは、体がゆるんでいることが大事だということを知っていて、体をゆるめるための方法を工夫しています。サッカーでも野球でも、種目を問わず、第一線で活躍している選手たちはそれぞれの種目においての具体的な技術のための練習とは別に、体のこった部分をほぐしゆるめる方法を常に研究実践しており、それらの多くは公開されることがないようです。
「ゆるむ」とは、「緊張を解いてゆったりさせる」という良い意味
ゆるプラクティスでは、「ゆるむ」「ゆるめる」ということを、人が健康で快適に生きていくために最も大事なものとして考えています。
本来、「ゆるめる」という語には、「締めつける力を弱くする」とか「緊張を解いてゆったりさせる」という意味があります。
固くギュッと締まった筋肉は、力強いですが、それをずっと続けていると疲れてしまいますよね。また、誰かから怖いことを言われたり、不意をつかれた時に「固まってしまった」という表現もよく使われます。そういうときは体がカチッと固まっていて、顔も無表情だったりします。ただ、そういう状態が長く続くとどうなるでしょうか。肩も背中もこって来るでしょうし、何よりも緊張続きで疲れ切ってしまうでしょう。
実は私たちはほとんどいつも、必要以上に筋肉に力を入れていたり、緊張していたりして、それが体の本来の健康で自由な状態を妨げているのです。体がゆるんでいないで固まった状態が続くと血行が悪くなり代謝も下がり、疲労回復力が低下します。それを積極的に解消するのがゆるプラクティス、中でもゆる体操の役目です。
「ゆるむ」と体内の水分が動き、柔らかくしなやかになる
体が固まった状態、必要以上に緊張している状態というのを他の例で見てみましょう。冬の寒い朝に庭土が凍ってカチンカチンになっていたのが、昼ごろになると日光によって地温が上がり、柔らかくゆるんで来ることがありますよね。固く締まっていた地面が、ゆるんで来るわけです。それは地面の中に含まれていた水分が固く停滞していたのが、再び動き出した状態です。そして土中の微生物や昆虫などの活動が盛んになってきます。つまり、生命活動が活発になるのです。
人間の体の7割程度は水分であり、その水分をベースとして代謝が行われています。ですから、水分の代謝が良いほど、生命活動が盛んになり、生体としての能力が高まります。
体がよくゆるむことにより、筋肉は柔らかくなり、みずみずしい状態になります。そして筋肉の運動が自由に行われるようになります。もちろん、コリもほぐれやすくなり、全身が柔らかく、しなやかでなめらかな動きをするようになります。
ゆるプラクティスは体をゆるめる方法が様々に用意されている
ゆるプラクティスの中でも、ゆる体操はとりわけ、全身をゆるめ、コリを取る効果が高いです。また、自分で自分の体をゆるめる方法(セルフケア)なので、好きな時に行なうことができます。
ゆる体操に取り組んだ上で、さらに深いところまでゆるめたいとか、自分でゆるめにくい部位があるところを何とかしたい、という場合には達人調整があります。これは受け身で全身をゆるめほぐしてもらえるので、とても気持ちよく楽な方法です。
また、スーパーウォーク歩道、ゆる筋トレも基本的に「ゆるめる」ことが基本になっていますので、体が固まることがなく、やればやるほどゆるんでいただけます。
ぜひ、この機会にゆるプラクティスに取り組んでみてくださいね!