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基礎ゆるは上達のために必要ですか?ゆるポータル質問箱【第5回】
こんにちは。ゆるポータル神戸の中田ひろこです。ゆるポータル質問箱へのご投稿への回答を書きます。
Q1. 基礎ゆるは上達のために必要ですか?
お答えします。
基礎ゆるはゆる体操をある期間やりこんできて、さらに上達したい人には必要です。
目安として、こういう人は基礎ゆるをやると良いです。
・ゆる体操中級講座を受講している人
・ゆる体操だけでなく、スーパーウォーク歩道やゆる筋トレ等もやっている人
・高度運動科学の講座を視聴している人
そういう人が基礎ゆるをやると良い理由は3つあります。
・基礎ゆるでは全身を骨・筋肉・内臓と体系的に徹底的にゆるめることができる→組織分化が進む
・ゆる体操では取り組まない部位もゆるむ(例:あごの関節)
・背骨をていねいにゆるめることができる→センターの形成に役立つ
・・・と、これだけ読むと基礎ゆるの方がゆる体操よりも優れているように思えるかも知れませんが、ゆる体操のほうが基礎ゆるよりも圧倒的に優れている面もいくつもあります。
・気軽にやれる
・寝ころんだ姿勢や椅子に座ってなど、楽な姿勢でやれる
・「ダジャレ運動法」も組み込まれ、楽しい気分でやれる など
全ての人が基礎ゆるをやる必要はありません。とくに「上達を目指す」のではなく、気楽に気軽に健康や美容に良い運動を求める人は、ゆる体操だけで十分目的を叶えることができます。
上達を目指すにはゆる体操と基礎ゆるを併用すると最強です。この二つは両立します。
たとえば、忙しい平日はゆる体操の寝ゆるを中心に健康管理し、週末の時間のある時に基礎ゆるで全身をゆったりゆるめるという取り組みができます。
また体のパーツ別にゆる体操と基礎ゆるを併用することもできます。たとえば手首スリプラ体操をやったあと、ゆるみ足りない部位を基礎ゆるで攻めていくというような工夫ができます。私はゆる体操の「魚クネ」で背骨全体をゆるめたあとに、基礎ゆるで背骨ひとつひとつをじっくりゆるめるトレーニングを日課としてやっています。
基礎ゆるはそれ自体がたいへん奥が深く魅力のあるメソッドであり、習熟するには長い期間の取り組みが必要ですが、興味のある人は一度サラッとでも習っておいて使えるようにしておくとトレーニングに役立ちますので強くおすすめします。
基礎ゆる30分サンプル(基礎ゆるで最重要の骨をゆるめる「ほゆる」です)
Q2. 背骨の側弯症をゆる体操で治す方法はありますか?
私は医療の専門家ではありませんし、ゆる体操は医療行為ではありませんから、ゆる体操で脊柱側弯症が「治る」かどうかはお答えできかねます。
しかし側弯症が理由で起こりやすくなる、背中を中心とした体幹部のコリには良く効くと思います。それについて私自身の経験からお話したいと思います。
私は数年前に整形外科の診察で脊柱側弯症があることを知りました。X線の画像を見ると素人目にも背骨が胸の高さでクニャリと曲がっているのがはっきり分かりました。それでも症状は重くなく、特に治療も要らないとのことでした。
私はその時まで側弯があることを知らなかったのですが、いつも背中がコリやすく不快感がありました。それについてドクターは「側弯があると背中が固くなってつらいのは当然のことです」と言われました。
そして「治るということはあまり期待せず、悪化しないようにしましょう」という意味のことを言われました。側弯が悪化すると装具療法や手術が必要となったりしますが、背中や胸の筋肉をよくゆるめれば生活に支障は起こらないはずとも言われました。ちなみにそのドクターはゆる体操のこともよくご存知の上でのアドバイスでした。
その後はゆる体操の「腰モゾ」「背モゾ」「背骨クネ」「胸背フワ」などの背骨から肋骨ゆるめる効果のある体操をよくやるようにし、診察を受けたころよりはずっと背中のコリは楽になっています。ただやはりサボるとまたつらくなって来ますので気をつけています。
なお側弯があっても、背骨まわりの筋肉がよくゆるんでいれば、背骨そのものはしなやかに柔らかく動きます。
私は高岡先生指導の『割脊』などの背骨系の講座を多数受講してきました。そうした講座では背骨まわりの徹底したゆるみと背骨一個一個の繊細な操作が必要ですが、私の場合、側弯症があるために出来ないメソッドは今のところありません。
私自身の話になりましたがご参考になさってくだされば幸いです。
Q3. 高岡先生の動画でトレーニングするときどうしても時間がなく最初から最後まで続けてトレーニングする時間が取れません。中田先生も同様にトレーニングされていると思いますが、一つか二つのメソッドだけを集中的に行うときなどありますか?
お答えします。はい、私も高岡先生の講座を視聴する時に時間が限られている時があります。そういう時には、全部のメソッドをやらずに一つか二つのメソッドで終えることがあります。
また講座を一通り学習したのちに、特定のメソッドだけを集中してトレーニングしたい時もあります。
そういう時は、講座の始まりにある基盤トレーニングを必ずやってから、主幹トレーニングのうちのやりたい箇所へ飛ぶようにしています。基盤トレーニングを省くことはまずないですね。基盤トレーニングの重要性は高岡先生が講座の中でご説明くださっているのでここでは述べないことにします。
映像を見ずに自分で講座の中のメソッドを一つ二つ絞ってやることももちろんあります。そういう時も基盤トレーニングから始めます。
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