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オーバートレーニングからの回復法は?ゆるポータル質問箱【第4回】

こんにちは。ゆるポータル神戸の中田ひろこです。ゆるポータル質問箱に寄せられたご質問への回答を書きます。
Q1. オーバートレーニングからくる脳疲労の回復法を教えてください。

ご質問の全文は次のとおりです。
”ゆる体操における所謂「オーバートレーニング」を今までかなりやっていてしまい、それによってなかなか脳疲労が取れない、倦怠感が激しいなどの症状に悩まされてきました。
今ではオーバートレーニングにはならないように控えつつやっているのですが、それでもそういった症状になりやすいので、もし可能であれば「鍛錬の展開」において紹介されていたオーバートレーニングからの回復法である「樹木との気交換」のやり方について詳しく知りたいです。
よろしくお願いいたします。”
トレーニングに真面目に取り組んでおられるが故の切実なご質問ですね。お答えします!
高岡英夫先生の書籍『鍛錬の展開』は1993年に出た本です(惠雅堂出版)。28年前ですね。
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この本に出てくる「オーバートレーニング」という言葉は今は一般的に使われる用語ですが、運動科学では私の知る限りここ何年かは使われていないですね。ただしトレーニングのやりすぎによる弊害については現在でも注意を促されていますので、オーバートレーニングという言葉はたまたま使われなくなっても、概念としては生きていると私は考えます。
「今ではオーバートレーニングにはならないように控えつつやっているのですが」と書いておられますが、トレーニングを控えると逆に上達のスピードが落ちかねません。
つらいところですよね。

脳疲労を効率よく取りつつ、思う存分にトレーニングできると良いですよね。
現在は『鍛錬の展開』発刊当時よりもはるかに、脳疲労の解消法が確立されています。ここからは私の推察ですが、脳疲労からの強力な回復法が可能になった今、「オーバートレーニング」(トレーニングのやりすぎ)という言葉が使われなくなったのではないかと考えます。
つまりトレーニングをやりこんでも、脳疲労解消法でスッキリ回復すれば、またそこからトレーニングを続けることができるということですね。
そしてご質問の『鍛錬の展開』に写真入りで紹介されている「樹木との気交換」は、現在の運動科学の実践法の中には含まれていません。私自身、2004年から高岡先生の直接指導を受けておりますが、この方法の実習を受けたことがなく、当然ながら指導もできません。私のトレーニング仲間でもこの方法を実践しているという話は聞いたことがありません。
どうぞ悪しからずご了承願います。
当時、気功の一つとして樹木との気の交換が世間的に流行していた記憶があります。雑誌やテレビなどのメディアでもよく紹介されていました。そういった情報を探されるのも良いかと思います。
さて、ここからは追加の情報になります。
現在、運動科学的には、脳疲労からくるいろいろな不快感(倦怠感、頭痛、やる気の喪失等)の解消には「ブレインゆる」があります。ブレインゆるとは大脳ジャブジャブ体操、脳幹モゾモゾ体操等のゆる体操の総称です。
ブレインゆるについて詳しいことは『脳と体の疲れをとって健康になる 決定版 ゆる体操』にあります。また『高岡式 超最強の疲労回復法』もおすすめです。もうご存知かとも思いますが。
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運動総研の『脳疲労解消力アップ』の一連の講座も超おすすめです。
いずれにしましてもご質問者が脳疲労を解消されてスッキリした脳と体でトレーニングに励まれ、上達されることを祈っております。
Q2. すねプラプラ体操の時に、上にかけた脚の足先がいつも床についてしまい、やりにくいです。どうすればよいですか。
お答えします!
脚をかける時に、深くかけすぎているのが原因と思われます。
左膝に右脚をかける場合を想定してみましょう。ひょっとして、右側の臀部(お尻)が床から浮いていないですか?
そして、腰を中心に胴体が左側にねじれた格好になっていませんか?
左膝も、ぐっと左側へ傾いていませんでしょうか?
もしそうなら、右脚を深くかけすぎです。もっと浅くかけてみてください。
どの程度浅くかけるかは、下の動画を参考にしてください。
上の動画ですと、脚をかけた側の臀部が床から浮いたり、体がねじれていないですよね?同じようにできるように工夫してください。
そして、ちょうど程よい深さに脚をかけると、膝小僧の外側あたりにグリグリした硬い骨を感じるはずです。それは脛骨と腓骨の関節です。ドングリくらいの大きさです。
プラプラすると、その関節がこすれてちょっと痛気持ちよい感じがあると思いますが、それでいいのです。この関節まわりは誰でもめちゃくちゃにこっている部分なので、プラプラしてほぐしていくわけです。
もちろん強く振りすぎないように、気持ちの良い範囲でやってくださいね!
Q3.外くるぶしブシブシ体操を気持ちよくて長時間やるのですが、皮膚が剥けてしまいます。これが普通ですか?
お答えします!
それは典型的に「力の入りすぎ」です!
皮膚が剥けて痛いというのはやり方が間違っているのです。すぐにやり方を変えましょう。
上に乗せる側の脚の力をもっとよ〜〜く抜いて、ダラ〜〜〜ッとやりましょう。
筋力でこするというよりも、ダラ〜ッと脱力した脚の重みを使ってほぐす感じでやってみましょう。
下の動画を見ながらやってください。
「気持ちよく気持ちよく」「ブシ、ブシ」と呟きながらやるのも脱力するのに役立ちます。無言でやると、無意識にゴシゴシと力んでやってしまいがちなんですよ。
それと皮膚が破れるということは、おそらくご質問者は素足で外くるぶしとスネの素肌どうしが合わさるようにやっておられるのではないでしょうか。
皮膚と皮膚が直接すれ合うとどうしても強くこすれて傷つきやすくなります。とくに暑くて汗ばむ季節だと汗のせいで摩擦係数が爆上がりして、体操の動き自体がやりにくくなります。そこを何とか無理しながらやることで、脚全体も全身も力んでしまい、皮膚も剥けやすくなります。
足首までの長さのパンツやジャージー等でやることを強くおすすめしますが、それができない場合(サッカーやバスケのユニフォームを着用時など)は、すねの上にタオルや手ぬぐいを軽くかけてやると良いですよ。試してみてください。
外くるブシはスネの外側のコリを取るすごく良い体操です。今ご説明した方法でもっと効果が出るようにしてくださいね!
Q4.中田さんがYouTubeやレッスン動画でいつも着ているTシャツが自分も欲しいのですが、入手法を教えてください。

お答えします!
私が来ているのは「ゆる体操Tシャツ」(略称「ゆるT」)で、2020年以前に運動科学総合研究所で受注生産していたものです。一般の市販ではなく、主にゆる体操教室の受講者の方々のうちの希望者に販売していたものです。
現在は残念ですが製作・販売されておりません。もしもご質問者がゆる体操教室に在籍しておられるなら、将来的に販売が再開された場合、教室担当の先生からご案内があることでしょう。
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