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「トレーニングの効果が思うように出ません」ゆるポータル質問箱【第2回】

お答えします!ゆるポータル質問箱【第1回】

こんにちは。ゆるポータル神戸の中田ひろこです。久しぶりにゆるポータル質問箱の記事を書きます。

Q1. 長年テニスをやっていて、しばしば※1イップスのようになり、まともなスイングができなくなることがあります。※2ゆるトレーニングも継続してやっていますが、それなりの効果はあるもののスイングに関してはあまり効果がないように感じます。改善するためにはどのようにトレーニングを進めていけばよいでしょうか?

※1イップス[yips]: ゴルフ、野球、テニスなどで、競技者が精神を集中してプレーに入る時、過度の緊張から突然、思い通りの動作ができなくなること
※2ゆるトレーニング: ゆる体操、ゆる筋トレなどのゆるプラクティス(運動科学に基づいたメソッド群)を一つまたは複数を使って行なうトレーニングの総称で、一般的によく用いられている言葉です。

このご質問は二つの問いを含んでいますので、前半・後半というふうに分けて回答します。

1.イップスのようになり、まともなスイングができなくなることがある

何らかの心理的な要因から突発的にテニスのプレー中の動きが緊張したり萎縮してしまって、思い通りのスイングができなくなってしまうということですね。

回答者の私は医療・医学の専門家ではありませんけれども、心理的なものがこの不調に関与しているとお感じならば、ゆるトレーニングはお役に立つと思います。

ご存知のように、ゆるトレーニングは体をよくゆるめ全身の拘束(こり、無駄な力み)を取り去った上で、優れた身体動作ができる土台を作っていく方法です。一般的には体がよくゆるんでくると心の余裕が生まれ、気持ちが楽になり、物事の明るい面に心を向けることができるようになってきます。それがテニスのプレーにも好影響を与えることは間違いありません。ゆるトレーニングを続けていただくことで改善の方向に進むと思います。

ゆる体操についての質問にお答えします

ただしそのためには二つのことに気をつけていただく必要があります。

もっと全身をゆるめよう

ご質問の内容から察するに、まだまだ全身的なゆるみ方が不足しているのではと思います。少しキツイことを申しますが、ご自分では「結構ゆるんでいるはず」と感じておられるかも知れませんが、こうした場合、ご自分の主観はあてになさらない方が良いです。もっともっとゆるみ、全身が気持ちよく快適になるようにしましょう。ゆる体操の中から、テニスの動きに関係あるかどうかにこだわらず、「やってみると気持ち良い」「とにかく楽になれる」「気分がスッキリする」という体操を一つ選んでそれにはまりきり、毎日やることをおすすめします。簡単な体操が良いですね。毎日やれと言われなくても、気持ちよくできるからいつのまにか日に何度もやってしまう・・・くらいの感じが良いですね。

ゆるトレーニングに取り組んでいるのに今ひとつ効果が感じられないという人を今までに何度もご指導してきましたが、たいていの場合、全身的なゆるみが足りないことが多いのです。ゆる体操のやり方はご存知でも、「気持ちよくゆるむようにやれる」ところまで至っていないことが多いです。そういうケースですと、いったん気持ちよくゆるむ心地よさを知るとどんどん状況が好転していきます。

基本事項を大切に

ゆるトレーニングに共通する基本事項を大切にしましょう。声を出しながらやる、ダラーと力を抜きながらやる、といった事柄です。何年もやっている人でも意外なほどこうしたことをやれていない場合があります。やるのとやらないのとでは効果がまったく違ってくるので、あらためて基本事項が守れているかどうか自己チェックしてみましょう。

2.スイングの改善にゆるトレーニングが役立っていない

これは取り組み方をチェックした方が良いです。ご自分のスイング動作の中で本当に課題となっている部分に効くようにできていないと考えられるからです。

ご質問者の動きを実際に拝見できれば的確にアドバイスができますが、この場合それができませんので、ご自分で課題となっている部分を探し出し改善する方法をお教えします。

まずいつものようにスイングを何度かやって、ご自分の理想とする動きと比べてみましょう。コーチの動きでも良いですし、TVなどで見る有名プレイヤーとの比較でもかまいません。

そして彼らに出来ていて自分が出来ていない動きの部分を洗い出します。例えば、腕を後方に振る動きが小さいとか、です。そしてそれは自分の体のどこに課題があるかを自分の体に聞きながらじっくりと探し出します。ここが大事なプロセスです。

そして例えば、肩甲骨の動きがあまり良くないと判断したら、次にそれを解決するゆる体操を選んでやり込みます。たとえば肩甲モゾですね。それを毎日一週間つづけてみましょう。それでスイングが理想の動きに近づいてくるなら良し、ということになります。

また高岡先生の「肩甲本」にさまざまな肩甲骨開発法が載っていますから、ご自分に合っていそうなものを一つずつ試すのも、とても良い方法です。この場合、一つの方法に絞って一定期間(一週間なら一週間)毎日続けるというのが大切です。一度に色々やってしまうと、全体として改善して来てもどのメソッドが効いているかの見極めがつきませんので要注意です。

「肩甲骨が立てばパフォーマンスが上がる!」

※リンクを押すとアマゾンの該当ページに移動します

ご質問者がスイングの課題をゆるんでクリアされ、テニスにますます上達されることを心から願っています!

さて、次はゆるポータル質問箱へではなく、YouTube動画へのご質問です。Q1と共通する部分が多く、読者の皆さんのご参考になると思いますので、ここにご紹介します。

Q2.膝コゾがよく効くと思って続けて来たのですが、未だ真の効果にほど遠い感じがしています。

このご質問は下のYouTubeの動画へのコメントです。

ご質問の全文は下記の通りです。

膝コゾは・・・正直なところ膝がずり落ちそうになり、逆に中臀筋や股関節周りが硬くなるような気がします・・・あの高岡英夫先生が工夫して創作され、その効果のほどを幾度となくおっしゃっておられるのですから、さぞや効くと思って断続的に続けて来たのですが、未だその真価の一端と思えるところさえ見えてきていません。脚が適度にマッサージされ血行が少し良くなった・・・脚の疲れが少し取れた気がする。それくらいの効果は多少なりとも感じますが、高岡先生が言うような、脊椎を通じて脳の状態まで改善するような、「黄金」の名にふさわしいような効果を、一度も感じたことはありません。もし、こんな私にアドバイス出来ることがありましたら、ぜひご教授いただけないでしょうか?少しこの体操に対して期待しすぎているかもしれませんが。

お答えします。「中臀筋や股関節周りが硬くなる」というのは無駄な力がかなり入ってしまっていると考えられます。「膝がずり落ちそう」と書いておられるのはおそらく、上に乗せている脚のすねが下の脚の膝からずり落ちそうになるという意味のことだと思いますが、それはふくらはぎの筋肉が固く力んでいるからだと読み取れます。もっと無駄な力を抜いて行わないといけません

ちなみに、私の指導ではじめてゆる体操の膝コゾを習った人にこういう問題を抱えている人は皆無です。私以外のゆる体操指導員(NPO法人日本ゆる協会の資格試験を合格した公認の指導員のこと)の教室で基本から習った人たちもきっとこういう悩みは持っておられないでしょう。

このご質問者は高岡先生の本やDVDなどの映像で独習なさっておられ、ゆる体操指導員の指導は受けたことがないと推察します。と言いますのは、今まで私もこのご質問者と同じような悩みを持つ人を指導したことが何度もあるからです。その方々は皆一様に、膝コゾをやる時に、膝の皮膚がすりむけるのではないかとこちらが心配するほどに脚を力一杯ゴシゴシと動かしておられました。その全員が「本で独習していた」とおっしゃっていました。

このご質問者もほぼ間違いなく、独習を続けておられる人だと思います。

本を読むと必ず「力を抜いて」「ダラー」とやるとあるのですが、問題は、ご自分ですでにそのようにやれていると思いこんでおられることです。自分では力を抜いてダラーと「やれているつもり→やれているはずだ」という思考パターンに陥っておられるのです。だからこそ、自分はちゃんとやっているのにおかしい、という発想になります。

ゆるポータル神戸へ質問をお寄せください

これは決して非難しているのでも何でもなく、誰でも非常におちいりやすいことなのです。つまり自分ではダラーとやれているつもりでもプロの目で客観的に見ると出来ていないということなのです。というより、ほぼ100%そうなのです。とくに独習者はチェックしてくれる人がいませんからそうなってしまうことがとても多いですね。ある程度は仕方のないことなのですが・・・。

それほどまでに体の無駄な力を抜いてダラーとゆるめていくということはとてつもなく難しいことなのです。逆にいうと、それだからこそ私のような指導者や達人調整師の仕事が成立しているわけですよね(笑)。プロはその人が自力でそれ以上ダラーと力を抜けない部分をゆるませるスキルをたくさん持っています。

また、このご質問者は高岡先生のメソッドそのものよりも、「ゆる」という思想のほうに深く共鳴しておられるように思います。高岡先生のゆる理論は壮大なスケールを持ちつつも非常に精緻に構築されており、大いに興味をもって研究している方々は数多くおられます。しかし理論に詳しいことと実技がうまく出来ることとはまったく別の話です。極端な話、ゆる理論を全く知らなくても膝コゾで気持ちよく全身がゆるみ、驚くほど体の調子が良くなる例はいくらでも、それこそ星の数ほどあります。

往々にして高岡先生の本、それも理論を詳しく解説した著作をよく読んでおられる人ほど、ゆる体操などの方法の初歩的な事柄(声を出しながら、力を抜いてダラーとやる等)を、ついおざなりにしてしまう傾向があるようです。言い方は悪いかも知れませんがいわゆる「頭でっかち」ですね。よく気をつけて基本に戻ってください。高岡先生はかなりの上級者に対してもこうした基本事項を忘れないようにと常に指導しておられます。上級者はこういった基本事項がよく守れている人たちであり、よく守れているからこそ上級者なのですが、それでも彼らのレベルなりにもっと深めていく必要があるのです。

なお、私の指導経験から言いますと、中高年の男性の中に声を出しながら体操することに抵抗感のある人が時々いらっしゃいます。「気持ちよく」等と声に出すことに気恥ずかしさがおありなのでしょう。その気持ちはわかりますけれども、これは効果を出すための基本中の基本であり、言わなければ損です(笑)。ぜひ、声を出しながら練習してください。

本だけで練習してきた人たちが私の教室であらためて膝コゾを習うと、「ものすごく気持ちいい!こんなに気持ちいいものだったんですね。今まで自分がやってた膝コゾは全然間違ってました!」とおっしゃいます。

できることなら、いやぜひ、このご質問者にはゆる体操指導員から一度、膝コゾを習われることをおすすめします。この方の場合、すでにご自分流の膝コゾのやり方が身についてしまっていると思われ、それを自力で直していくのはほぼ不可能だろうからです。

そうすれば「脊椎を通じて脳の状態まで改善するような、『黄金』の名にふさわしいような効果」を感じることができるレベルにだんだん近づいていかれることでしょう。脊椎から脳の状態まで改善する効果というのは、度合いの差こそあれ、私の指導を受けておられる人の多くが毎日のようにごく普通に経験しておられることであり、それほど特別なことではありません。

一日も早く正しい膝コゾの方法を身につけられ、本来の膝コゾの効果をご自分のものになさることを心の底から願っております!

お答えします!ゆるポータル質問箱【第1回】

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ご質問をいただいた方々へ:お名前はペンネームを含め全て伏せてあります。なお、ご質問の表現を一部差し替えたり、すでに差し上げた回答を編集して掲載していることもあります。ご了承ください。

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