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風邪ひきでしんどい時に効くゆる体操は何ですか?ゆるポータル質問箱【第10回】

ゆる体操コラム

こんにちは。ゆるポータル神戸の中田ひろこです。ゆるポータル質問箱へのご投稿への回答をします。

Q1. 体がしんどい時や風邪ひきでダウンしそうな時に良く効くゆる体操を教えてください。

お問い合わせをありがとうございます。この質問は私がゆる体操指導を始めてからもっともよく受ける質問の一つです。

この質問をする人の意図は「しんどくなってきた時に、特効薬のようにスキッと体調が良くなるゆる体操を教えてもらいたい」ということだと思います。

風邪ひきに葛根湯を飲むと良いとか、そういうタイプの質問だと思います。

それに対しる私の答は、ご期待に添わなくて申しわけないんですが・・・

「そういう体操はありません。高岡先生にも聞いたことはありません。ゆる体操に頼らないで、その日はできるだけ早く寝ると良い」です。

私自身それを実行しています。しんどい時にはゆる体操をやらないですよ!回復して元気になってから、ゆる体操をします。

・・・とこれだけだと話がここで終わってしまうのですが、お時間があるなら最後まで読んでくださいね。

でも「え〜っ、ゆる体操は疲労回復にとても良いんですよね!? 体調が悪い時でも少しくらいならやってもいいし、少しは効きますよね!?」という意見も当然あると思います。

はい、体調が良くない時でも、少しなら良いとは思います。

ただ、ゆる体操は軽微な運動とはいえやはり運動法ですから、やり過ぎると体調の回復に必要な心身のエネルギーを消耗します。ごく短時間、普段やりなれている体操をなさるのは良いかも知れませんが。

おすすめしたいのは、本当にダウンしそうなギリギリになってからではなく、その手前の「疲れが溜まってきたな〜」というまだ仕事や家事もいちおうできるものの、ダルイ、体が重い、固まったという時にゆる体操を役立てることです。

十年以上前に高岡先生から伺った話をご紹介します。役立つので覚えておかれると良いですよ。

普段から自分が好きで上手く出来て、やると必ず効果が感じられるゆる体操をいくつか作っておきます。どの体操でもかまいませんが、できるだけローコストの(気力・体力を使わなくてすむ)気軽にできるものがおすすめです。2~3つ作っておけば良いのではないかと思います。

ちょっと疲れたな〜、休みたいな〜という時にそれを短時間行います。するとサーッと疲れが抜けて元気になります。これを疲れを感じるたびに繰り返すことで、疲労が蓄積してしまうのを防ぎます。

私が良くやっているのは、手首スリプラ、肩甲モゾ、魚クネです。他にもありますが、この3つは良く役立てていますね。ご参考になれば幸いです。

椅子に座ってやってももちろんOKです!
座り仕事などで肩や背中がこった時に最適!
疲れた時に行う場合は、腕をあげる部分をスキップしても良いです

Q2. ゆる体操指導員には、他の健康法やトレーニング法と比べて「ゆる体操はここが優れている」と言う形で積極的に発信してもらいたい。

ご意見をありがとうございます。

ゆる体操の優れた点を、他のメソッドとの比較の上で発信してほしいというご要望ですね。

ここでは割愛したのですが、本来のご質問では「アレグザンダーテクニークでも、ヨガでも、3ヶ月とか半年やってみればどういうものか分かるはずだから、それらと比較してゆる体操の長所を言えばよい」とありました。

しかし、3ヶ月や半年でそうしたメソッドの本当のところがつかめるのでしょうか?

私はゆる体操を19年続けています。19年もやっているものと、数ヶ月かじったもの(あえて「かじる」という語を使います)とを客観的に比較できるものでしょうか?

アレグザンダーテクニークやヨガは本来、習得には長い期間の集中したトレーニングを必要とするものだと思います。短期間やっただけで評価を下すのは、そうしたメソッドの創始者や指導者、愛好者の方々に失礼ではないでしょうか?

単なる初心者として感想を発信するだけならまだしも、ゆる体操と比較して優劣を述べるなどということは出来ないと思います。

こうした考えに基づいて、私は他の身体開発メソッドについて軽々しく語ることはしたくありません。

また、そもそもゆる体操指導員には、ゆる体操を他の運動法や能力開発法と比較して発信することは期待されていません。私はNPO法人日本ゆる協会から指導資格を発行されて仕事をしている者です。仕事の範囲はNPO法人日本ゆる協会の規則により定められております。私の職種は「全日本ゆる体操デモンストレーター」と言い、あくまでもゆる体操の実技指導が仕事です。

他のメソッドとの比較を含む研究や議論は、専門の研究者の仕事です。

どうぞご理解をよろしくお願いします。

Q3. 中田先生は肉食を控えているということですが、筋トレの指導もしているのだから、肉でタンパク質を十分摂取すべきではないですか?

アドバイスをいただき、ありがとうございます。

私は元来食べ物の好き嫌いは全くと言ってなく、以前はよく肉を食べていました。今、肉食を控えているのには二つの理由があります。

一つは動物愛護。もう一つは、昨今の食肉に含まれている有害な化学物質を摂取したくないことです。

食肉工場の屠殺の画像などを見てからは、お肉をパクパク食べる昔の生活にはもう戻れません。乳牛が可哀想なので牛乳もやめ、豆乳に換えました。オスのヒヨコは生後まもなく全部シュレッダーで処分されると知ってから、卵もかなり減らしました。本革製品や毛皮も購入や使用をできるだけ避けています。

食品添加物については、私は専門家ではありませんので確かなことはここでは書けませんけれども、日本国内に流通している輸入食品の有害添加物は、海外諸国に出回っている食品に比べてはるかに種類も含有量も多いと聞いています。とくに食肉は危ないのではと感じています。

いつも自分で食材を買っている人ならご存知でしょうが、10年ほど前からでしょうか、スーパーの鶏肉の棚にある胸肉がパンパンに膨れ上がったように大きくなり、ツヤツヤテラテラに光るようになりました。明らかに何かしらの人工的なものが加わっていると感じます。あの頃から鶏肉を買うのを少しずつ控えるようになりました。

タンパク質は植物性食品からも十分に取ることが可能だと思っています。白米や小麦粉食品(パン、パスタなど)の摂取を減らし、雑穀やオートミール、蕎麦、豆などのタンパク質を多く含む食品を毎日意識して多めに食べています。

現在までのところ筋トレの指導に支障はなく、また自分自身の健康維持にも問題のない食生活を送ることができていると判断しています。

なお魚肉については、つい先日(2023年8月24日)に福島原発の処理水海洋放出が始まりましたので、よく情報をあつめながら慎重に摂取したいと思います。

ご心配をおかけしましたが、自分でも勉強しながら心身の健康に良い食生活を送り、これから先も長い年月にわたって良い指導活動をしたいと日々努力しています。

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