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ゆるんでいる人の日常 ベテラン編(秘密:日常が完全ゆる化)
こんにちは。ゆるポータル神戸の中田ひろこです。
「ゆるんでいる人の日常」というテーマで、先日、2つの記事を公開しました。
ゆるんでいる人の日常(公開:ゆる体操の動きを日常動作に活かしてみる)
シリーズも3回目になり、今回はさらにゆるんでいるベテランの人たちのゆる体操のやり方を書いていきます。ゆる体操が好きで、毎日けっこうな時間(目安としては週合計15時間以上)やっている人たちです。
ゆる体操を仕事にしている公認指導員も含まれますね。これを書いている私自身も、このレベルです。
このレベルに至ると、ゆる体操をやっている人の中でも少数派ですが、それでも、読者の皆さんに参考になることがおおいにあると思いますので、書いていきます!
「ゆるんでいる人の日常」シリーズの基本コンセプト
- 初心者 ゆるまない動きはやらない
- 愛好者 ゆる体操の動きを日常に活かしてみる
- ベテラン 日常が完全ゆる化
- マニア わざわざゆるまない事にチャレンジして、その中でゆるむ
ご注意:ゆる体操をよく知らない方や、初心者の方にはこの記事は少しむつかし目かも知れません。よろしければ冒頭にあげた2つの記事から読むことをおすすめします。
また、ゆる体操は、この記事に書いてあるような「ベテラン」並みのやり方をしないと効果がないというわけでは決してありません。安心して、気楽に取り組んでくださいね。
この記事はこんな人のために書きました。
- 今までの「ゆるんでいる人の日常」の記事では初歩的すぎて参考にならなかった人
- さらにゆるんで、上達を目指したい人
- ゆる体操を仕事にしている人の日常に興味がある人
「ゆる体操をやってゆるむ」では物足りない=いつもゆるんでいたい
ゆる体操を習うと、だんだんと体がゆるむことの快適さに目覚めてきます。疲れた時とか、スキマ時間にゆる体操をやる → ゆるむ → 気持ちいい!快適!・・・という感じですね。
これで十分満足だったのが、その後じわじわと、それだけでは物足りなくなってくるのです。
この段階の人は、ゆる体操をやって少しの間は快適なのです。・・・状況によって違いますが、2時間だったり、半日だったりします。人によっては、次の日の朝の体調がすごくいい、体が軽い、ということもよくあります。
ところが、
それ以外の時間、つまり、ゆるんでいない時間は快適でもなく、いつもの肩こりや腰痛が戻ってきてしまっている!ということに気づいてしまうのですね。
体がゆるんでいない時間がある → そういう時間は体も、以前ほどじゃないけどやっぱりしんどいし、気分的にも楽しくない
と思うようになり、さらに
いつもゆるんでいられたらいいな・・・!とつよく願うようになります。
前回の「愛好者」の人は、時々ゆる体操をやって満足する人たちなのに対し、この「ベテラン」の人たちは、「目覚めている時間帯はいつもゆるんで快適でいたい」と希求するのです。
ここまで積み上げてくると、ゆる体操をすることがほとんど無意識の習慣化しているので、もし、なんらかの事情でしばらくトレーニングをやれない時期があったとしても、完全に忘れてしまうことはないでしょう。
とは言え、レベルが上がってくるほど、「精確に練習すること」が大切になってきます。つまり、何となくザックリとやるのではなく、ていねいで、繊細な積み上げが必要になってきます。
コツコツとより高みを目指して、地道に取り組もうとする人が多いのがこのベテランのレベルです。
ゆる体操をやる時間を長くする・回数をふやす
そういう人がまず考えるのは、ゆる体操をやる時間を長くするやり方です。たとえば、いつも寝る前に数分間、寝ゆる黄金の三点セットだけをやっていたのを、もう少し長くして、15分間やってみようとか、週末で時間があるときは1時間やってみよう、とかですね。
または、やる回数を増やすのも効果的です。たとえば、平日は忙しいし、帰宅も遅いから全然やってなくて、週末だけゆる体操をやっていたのを、たとえば「これからは毎週水曜日にもやってみよう!」とかです。
コツコツ、地道なやり方ですよね。そしてこういう試みはけっこう、効果が出ます。
これを書いている私自身の経験からも、私のところへ来ている生徒さんたちの感想からも、体操をやる時間を長くし、頻度をあげると、体は確実によくゆるんできます。
そして、それを続けていると、だんだん体の深いところまでゆるんできます。体の深いところには、より古い、昔からの疲労がたまっており、それが少しずつ取れてきたりします。
私がゆる体操を習い始めたのが2004年、17年前です。そのころ、毎日、ゆる黄金の三点セットを2時間やっていました。毎日2時間ですよ、寝ゆるだけで2時間。なかなかやる人はいないでしょう。でもそれがよく効いて、すごくゆるみが進みました。
最近は、そのころよりもはるかに多くのゆるプラクティスのメソッドを習っているので、寝ゆる黄金の三点セットだけで2時間というトレーニングはやってはいません。一つのことにそこまで時間を集中して使えないからです。でも、17年前にやったことは正しかったし、確かに役立ったと思います。
この実例からも分かるように、単に体操をやる時間を増やすだけで、ゆるみは深くなっていきます。
ゆる体操中級に進級する
さらに今まで「ゆる体操初級」で勉強していたのを「中級」へと進級したりします。
以前は、中級教室は、全国でも数えるほどしかなかったのですが、今はインターネットのおかげで状況が変わってきているので、良いですね。
こちらでも、ゆる体操中級のレッスン動画を毎月配信しています。少し、宣伝になってしまいますが。
ゆる体操中級では「ゆる体操の裏メカ・裏テク」を教えてもらえます。
中級に進級すると「もう初級には戻れない」という感想は何人もの方から直接聞いていますよ。
「今まで、自分の動きと指導員の動きが、なぜかちがうと漠然と感じていて、それが何故かはわからなかった。けれど裏メカ・裏テクを習った今は、似た動きができるようになってきている!」という感想ですね。
裏メカ・裏テクを習うと、イヤでもゆる体操がうまくなってしまいます。そしてますますゆる体操が好きになっていくことが多いです。
ゆる体操以外のメソッド(ゆる筋トレ、スーパーウォーク歩道、達人調整など)にも取り組む
「ゆるプラクティス」(用語集リンク)と呼ばれるもののうち、一番有名なのはゆる体操なので、ゆる体操から入門する人がほとんどですけれども、「もっと色々やると、もっとゆるむに違いない!」とスーパーウォーク歩道(ウォーキング)、ゆる筋トレ(筋トレ)、達人調整(身体調整法の一種)へと手を広げることが多いのもこのレベルの人たちです。
さらに、ゆるプラクティスの開発者である高岡英夫先生の直接指導講座(現在は、すべてDVDによる映像指導です:運動科学総合研究所 )に参加する人もいます。
ゆるプラクティスの色々なメソッドをやると、興味が広がり、それぞれの関連性もわかるので、グングンおもしろくなってきます。私の場合、おこづかいのほぼ全額をゆるプラクティスに費やしてきました。ある時、家族から「たまにはオシャレでもしたら」とまとまった金額をもらったことがあるのですが、それを全部、高岡先生の『極意上級』 講座に使ってしまって呆れられたことがあります(笑)
でもそのおかげでずいぶんとゆるみ、指導員としての級もかなりあがりましたよ!
まあこのあたりになると、気合いもコストもかかる、という話ですよね(笑)
すきまゆる、ながらゆるを徹底 → 無意識に「やってしまう」レベルへ
さて、ゆる体操以外のメソッドも習い始めると、その人の生活はかなり「ゆる化」してきます。
まず、習ったことを身につけるために、練習時間が増えます。
そして、ゆるプラクティスは、基本的に「すきまゆる」(すきま時間にやること)「ながらゆる」(何か他のことをしながらやること)をよくやりましょう!という考え方なので、本気で「いつもゆるみたい」と願っている人は、1日のうちのかなりの時間が「すきまゆる」「ながらゆる」で埋まってきます。
たとえば・・・
朝起き抜けに伸びをする時には、背中、腰をゆるめながらやる 「伸びアーッ体操」
肩まわりや腰など、固まって不快なところがあったら、ほぼ無意識にさすってしまっている(擦動緩解運動 )
座ったら必ず、坐骨をモゾモゾする「坐骨モゾモゾ座り」
電車のホームや交差点での待ち時間にはいつも脚をほぐしている 踵クルクル体操など
・・・これらはほんの一例で、その人の学習状況に応じて、まだまだ果てしなくあります。これも地道なコツコツと積み上げる作業です。
そして、ほぼ無意識に(いちいちやろうと考えなくても)やってしまっていることが多い、というのがこのレベルです。日常の完全ゆる化ですね。
私は「すきまゆる」と「ながらゆる」をやらない日はありません。いつも、日常を完全ゆる化しようと工夫しています。そのおかげでゆる体操で生計が立てられるまで、ゆるんだ体を手に入れることができています。
まとめ
この記事では、次のことを書きました。
- いつも体がゆるんでいるのを目指している人たちがいる(ベテラン)
- こういう人たちは、ゆる体操をやる時間を長くしたり、回数を増やしたりする
- ゆる体操の「中級」へ進級する
- ゆる体操以外のメソッド(ゆる筋トレ、スーパーウォーク歩道、達人調整など)に手を広げる人も多い
- すきまゆる・ながらゆるを徹底して、無意識でできるくらいになっている
以上です。読んでくださってありがとうございました。ご参考になったら幸いです!
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中田ひろこ@ゆる体操