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ゆるんでいる人の日常(公開:ゆる体操の動きを日常動作に活かしてみる)
皆さんこんにちは。以前このサイトのブログ「ゆるんでいる人の日常(秘密:ゆる体操をしていない時が肝心)」でなかなかゆるまない人は日常生活でゆるまない行動をしているというお話をして、SNS等で反響をいただきました。
しかし!
実はあの内容はまだまだ初歩なんです!
ゆる体操の愛好者たるものそれぐらいで安心してはいけません!
今日は「ゆるんでいる人の日常(公開:ゆる体操の動きを日常動作に活かしてみる)」という路線でお話いたします。
「ゆるんでいる人の日常」シリーズの基本コンセプト
- 初心者 ゆるまない動きはやらない
- 愛好者 ゆる体操の動きを日常に活かしてみる
- ベテラン 日常がゆる体操化されている
- マニア わざわざゆるまない事にチャレンジしてみて、その中でゆるむ
この記事はこんな方のために書きました
- 最近ゆる体操が楽しくなってきた方
- 「ゆるんでいる人の日常(秘密:ゆる体操をしていない時が肝心)」では満足できなかった方
- 日常の何気ない動作に違和感が出てきた方
- ゆる体操を仕事にしている人の日常に興味がある方
今回はある程度ゆる体操を知っているという前提でお話させていただきます。
ゆる体操を日常に活かしてみる
ゆる体操の動きを日常に活かしてみると聞くと皆さんどう思われますか?
「ゆる体操の動きって変わってるけど・・・」
「確かに体は楽だけど日常に活かすって・・・?」
「声出すんですか!?」
などなど・・・。ちょっと否定的な声が聞こえてきそうです
。
でも、ゆる体操の開発者、運動科学総合研究所の高岡英夫先生は
「ゆる体操は実は日常生活に役立つ動きばかりなんだよ」
と常日頃言われています。
「あんな変な動きが!?」
と思わないで下さい。今から具体的にご説明しましょう。
まず、ある意味当然の事なのですが、日常生活の動作にも上手い下手があります。
そう言われると
「え?」
と思われる方もおられるかもしれませんが、家事でも速い遅いはありますし、逆に特にスポーツなどしていないのに、歳をとった時に辛くなってくる部位が、肩こりだったり膝だったり腰だったり、人によって異なるのは日常生活の動作でその部位の使い方が下手なのでそこに疲労が溜まってくるからです。
ゆる体操がだんだん好きになって「愛好者」と言えるようになると体の各部位がゆるんで楽になりますが、実はゆる体操の動きを意識して家事をすると体をゆるめながら動けるので日常が大変楽になります。
次に具体的な例をいくつか挙げてみましょう。
具体的な例4選
- 台拭き、炒め物は「肘クルン体操」
- 低い位置のものを取るのは「片膝休みもも裏スリスリ体操」「下腹フワ腰フワ体操」
- 階段登りは「ウッススリスリ体操」
- 高い位置の物を取るのは「肩甲骨モゾモゾ体操」「天スリスリヒラヒラ体操」
台拭き・炒め物は・・・
「肘クルン体操」は肘をクルンクルンと回す体操です。
最初に教室に来てこの体操をやってみると
「何となく楽しい」
けど、意外に難しい体操だという事に気づいてきますね。
そうなってくると「愛好者」と言えると思います。
この動きは実は肘だけでなく、上腕や上手くなってくると自然に肩甲骨も動き出します。台拭きや炒め物で下手な動きというのは
対象に対してなんとかしようとして手や前腕に無駄な力が入ってしまうような動きです。
逆に上手で腕を痛めない動きというのは、手や前腕は基本的に力が抜けていて主に肩甲骨周辺の大きな筋肉を使いながら、必要に応じて力の入れ具合が自由にコントロール出来ているという動きです。
ですから肘クルン体操のように肘から先はプランプランにした状態をよく練習して腕全体の使い方が上手くなると
「このぐらいかな・・・」
という感じがよくわかるようになります。
台拭きは手に力が入っていてはしんどい割に全然綺麗になりませんし、炒め物で鍋の底をさらうのも力が入っていては鍋のヘリにしゃもじが沿わないのでちゃんと混ざりませんし焦げついてしまいますね。
低い場所のものを取るには・・・
背中や腰の使い方にはざっくり分けて丸める系と外らせる系があります。丸める系では腰の力を抜いて丸める「下腹フワ腰フワ体操」、そらせる系ではもも裏で体を支える動きの「片膝休みもも裏スリスリ体操」が役に立ちます。
背骨がしならなくなるのは若いうち(10代)から現れる典型的な老化ですから、両方とも老化を防ぐにはよくやっておいた方がよい体操ですが、この二つの体操を日頃よくやっておくと家事の時に役立ちます。
特に二つともキツい中腰の姿勢が楽になる体操ですから、普段からやっておけば自然と楽に屈めるようになりますよ。
階段登りは・・・
歳を取ると階段の登り降りが辛くなってきますね。大きな駅などで人の流れをよく見ていると階段がしんどいからか最初から階段を使う事を考えていないようで、ほとんどの人がエスカレーターの方に流れていっています。
それほど無意識のうちに階段を避けているという事なのでしょう。
そんな時に役に立つのは「ウッススリスリ体操」です。
この体操はもも裏を刺激しながら脚を下ろす体操ですが、よく練習すると階段を登るときの
「膝を伸ばして体を持ち上げる」
という感覚がウッススリスリ体操のように
「もも裏を使いながら脚を下ろす」
という感じに変わってきます。
色々な点でこの方が効率のいい階段の登り方なので、ぜひ階段を登る時は意識してみて下さい。
高い位置の物を取るのは・・・
腕を肩より高く上げるには肩甲骨が動くことが必要です。ですから「肩甲骨モゾモゾ体操」や「肩ユッタリ回し体操」、「肩ギュー体操」などで肩甲骨がよく動くようにしておかないとPCやスマホをよく使う現代ではすぐに肩、首回りが固まってしまいます。
またそれだけでなく実際に腕を高く上げた位置で動かす練習も必要です。
天スリだけでなくもみじヒラなども最適です。普段からよく体操をやってこれらの体操の動きの感覚を覚えて置くと、逆に何気なく腕を上げた時の動きがいかに固まっているかがだんだんわかるようになります。
ここにご紹介したパーツ体操は少ないですが、そもそもすべてのゆる体操は日常生活の何気ない動作が改善されるようにデザインされています。そしてそれを意識する事で日常の何気ない動作を楽に行う事が出来るようになり、筋肉、関節の疲労からくる老化を最小限に食い止める事も出来ます。
自分で色々探してみよう!
すべての体操で日常生活への応用をご紹介する事は出来ませんが、むしろこれ以外のパーツ体操に関してはご自分で探される方が楽しみがあっていいかもしれませんね。
慣れてくると全く同じでなくても
「あ、この動きはあのゆる体操の動きが使えるかな」
みたいにどんどん気づくようになって、教室でゆるむだけで無い別の楽しみ方も出てきて日常が楽しくなります。
そうすれば本当に「愛好者」と言えますよね。