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ウォーキングに最適なリュックサックおすすめ3選
この記事はこういう人たちのために書きました。
ウォーキングにいいリュックサックを知りたい
私はウォーキングの講師をやってすでに10年以上になります。
日頃歩く時にも、自分が指導しているメソッドを意識して歩いています。日常の歩きそのものがトレーニングになっているんですね。
ですから、リュックサックは厳選します。
いや、「リュックサック って、デザイン以外はどれだって同じじゃないんですか?」と言う意見も当然ありますよね。
しかし、体の動きにある程度敏感な人ならば、リュックサック によって、同じ荷物を入れても、重く感じる物と、軽々と快適に使える物とがあるのには、すでに気づいておられると思います。
また、腕振りが楽にできるリュックサックと、そうでない物の違いは、現実にあります。
さらに、重い荷物を入れたときに、良い姿勢が保ちにくく、例えばどうしても前屈みになってしまうリュックサック と、スッキリ良い姿勢でいられる物の差はハッキリと存在します。
私みたいに、ウォーキングの細かなところまでやっていると、ずいぶんリュックによって違うなと分かっています。
「弘法は筆を選ばず」と言いますが、私はリュックを選びます!
ここでは、本格的な山登り用のリュックサックでなく、通勤用や、趣味や用事などでちょっと外出するときの用途のものに絞ってご紹介します。
今まで様々なリュックサックを使ってきて、その中で特にこれがイイというものを、この記事では自信を持っておすすめします。
なお、私のリュックサックを選ぶ基準は次の3点です。
- 1.肩に喰い込まない
- これは私には切実な問題で、皮膚が生まれつき薄いために、今まで試したリュックサックのほぼ全部が、ほんの1~2時間の使用後に肩の皮膚が赤くミミズばれになり、痛がゆくなりました。ミミズばれは半日近くは残りますので、夜中に寝ていても無意識のうちに掻きむしったりして大変です。
ですから、肩に喰い込まない、良質のデザインのリュックサックを選ぶことは私にはとても重要なことなのです。今回の記事では、私が試してみて絶対に安心な製品だけをご紹介します。リュックサックで肩にミミズばれができるような体質の人はそう多くないと思いますが、私で大丈夫な製品なら、きっと皆さんにとっても大丈夫なはずです!
- 2.腕振りが楽にできること
- ウォーキングは、腕振りが楽に快適にできないことには始まりません。とくに、私が指導しているスーパーウォーク歩道は、腕だけでなく、腕の付け根のさらに奥の、肩甲骨から腕が振れることを目標にしています。だから腕振りが楽にできることは、必須の項目です。
- 3.良い姿勢を保つことができる
- まり、ある程度の重い荷物を入れた時に、背中から首が前かがみにならず、体軸を良い状態に保てるかどうかです。良いリュックサックを選ぶと、実はこれが楽にできます。
この3つです。妥協は一切しません!!上記の基準を満たさないリュックサックを適当に買ってしまうと、自分の歩きのパフォーマンスが一気に下がるからです。
また、次の4点も、選択上の要点としてあげておきます。
- Apple社のMacBook 13インチが入るもの(教室への移動中などに使うので常に持ち歩きます)
- ブランド信仰なし(例えばCoach社のが良いとか)
- 価格信仰なし(価格が高いから良いとは限らない)
- 「女性向け」と銘打った多くのリュックサックは小さすぎたり、用のない飾りが多すぎたり、さらに作りがやわいので、MacBookや充電器など仕事に必要な物をガッツリ運ぶにはそもそも不向きのものが多く、この記事では最初から選択の対象外です。
なお、私は身長164センチで痩せ型です。
1位 フェールラーベン
フェールラーベン は、もともとはスウェーデンの子供たちが、重いスクールバッグを毎日運んで腰痛を起こしているのをかわいそうに思った職人さんが、地下室で工夫を重ねて作ったリュックサックです。
商品製作の出発点が子供たちへの愛だというのが素晴らしいところですが、愛があってもモノが良いかどうかですが・・・これはいい!
このリュックサックの特徴は、肩紐が細いテープであること。
だから、腕振りをぜんぜんジャマしない!
下の写真を見て分かると思いますが、肩紐が細いので、肩関節や肩甲骨の動きをいっさい妨げません。
「だけど、こんな細いテープ状の物って、肩に食い込むに違いない」と誰でも考えるはずですが、それがまったくその逆で、全然肩に紐が喰い込まないのです!
普通、肩紐はある程度の幅がある方が肩に喰い込まない、と誰でも考えるはずですが、その常識をかる〜くサラリと超えています。
また、重いものを入れても、形が元の直方体的な形状を保ちつづけるので、重みが腰の高さにたまってこないのが良いです。その結果、歩行中に良い姿勢を保ちやすいです。
世の中のリュックサックにとても多いのが、荷物を多く入れて重くなると、重みが下部に溜まって、背負っている人の腰の高さでふくらんできて、体の重心を狂わせるタイプです。ひどいのは、一歩前に進むたびに腰の後ろで「ボン、ボン」と前後に揺れ動いて腰裏に当たりまくり、歩行のジャマになる商品もあります。しかしフェールラーベン はそんなことが全くありません。
背負った感じとしては、柔らかめの四角い大きなお弁当箱が背中にフワッとくっついた感じで、体軸が崩れることがありません。
さらに、素材がペットボトルの再利用だというのも、エコ的に素晴らしいところです。
私は今、ピンク色のものを愛用していますが、もう一つ、色違いで欲しいと思っています。それくらい使用感が良いです。
ただ一つだけ難があり、それは防水性が弱いという点です。小雨ならO Kですが、大雨の時だと、水分が簡単にリュックの内部に浸透してしまうので、要注意です。
その一点を除けば、最高にウォーキングに適したリュックサックです。小さめのサイズも揃っており、全ての体型の人におすすめします。
2位 モレスキン
有名YouTuberの紹介で興味を持ち、Amazonワードローブで7日間、無料使用してみることにしました。到着して開けて、背負った瞬間に気に入り、そのまま購入しました。
モレスキンといえば、高級ノートブックで有名なブランドですが、このリュックサックも、隅々まできちんと作られた雰囲気があります。
肩紐は、ごく一般的な太さです。もともとは男性向けデザインかと思われ、私のように痩せ型で肩幅も人並みの女にとっては少し肩紐が外に開きすぎていて、三角筋前部の上に少し乗っかるので、フェールラーベンほどの腕振りの自由度はありません。そこはマイナス2点です。男性なら、普通の体格の人でも大丈夫かと思います。
しかし、肩紐の裏側にクッションが効いていて、肩への当たりがソフトで快適です。
このリュックサックは軽いけれどカッチリと成型されているので、重めの荷物でも、全体の形が崩れることがなく、体軸を楽にキープできます。
デザインもモレスキンのノートブックに通じる、シンプルでさりげない高級感があり、シックです。
軽い防水性はありますので、雨の日は私はこれを持って出かけることにしています。
また、ノートパソコンをいれる部分は、別のファスナーになっており、とても使いやすいです。
ユーザーとして一つだけ難を言うと、縦に長いので、電車で座った時に肩から下ろして膝の上に置くと、ちょっと扱いづらかったりします。身長165センチ以上の人向けのリュックサックかなあと思います。
3位 アネロ
上記の二つと比べると、三つの基準はまあまあ満たしているというところ。総合点としては悪くないと思います。
価格が手頃なのは良いですね。
なお、このアネロや最初にあげたフェールラーベンは、リュックサック内部にポケットがあまりないので、バッグインバッグを使うと良いと思います。
ちょっと、ゆるプラクティスの中級〜上級者向けの情報ですが、『山歩きを楽しむ ゆるトレッキング』(高岡英夫著 学習研究社、2008年)という本の71~74ページに、山登り用のザックと体軸の関係についての解説があります。
以上です。この記事が皆さんのお役に立つなら幸いです!
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中田ひろこ@ゆる体操