全ての分野の上達の鍵となる「本質力」分かりやすく解説します。
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ゆる体操で「上達」しよう
みなさんこんにちは。ゆる体操やっていますか?
ゆる体操・ゆるトレーニングを続けているとあらゆることが「上達」すると言われています。
これはスポーツや芸事だけではありません。炊事や洗濯などの家事全般も上達します。
家事の上達ってそもそもどういう事?
と思われる方もいるかもしれません。
今回は上達について運動科学の視点から考えてみたいとおもいます。
どんな事にも上達はある
そもそも上達とは何でしょうか?
簡単にいえば上達とはある作業が、より素早く、より手順が単純化され、そして結果としてのパフォーマンスが上がる事と言っていいと思います。
料理が上達すれば、あり合わせの材料で手早く美味しいものが作れるようになります。
掃除が上達すれば、素早く綺麗に掃除ができるようになります。
ではなぜゆる体操・ゆるトレであらゆる分野の作業が上達するのでしょうか?
それはゆる体操・ゆるトレでは体をゆるめることによって、各部分を繊細にコントロールする能力(これを運動科学では「本質力」と言います)が上がるので、精度とスピードが同時に上がるのです。
また、筋トレをしなくても結果的にパワーも上がります。
これには2つの理由があります
一つ目は体のコントロール能力が上がった結果、無駄な力を使わなくなるので、実感としては楽に作業ができるようになるということです。
二つ目はコントロール能力が上がった結果、全身細かい筋肉を連動させることができるようになり、スピードが格段に上がった結果本当にパワーが上がる(正確には大きな運動量を発せさせることができる)ということです。
現役時代のイチロー選手はフルスイング時のヘッドスピードがメジャーリーガーでも最速クラスであったことは知られていますが、メジャーリーガーとしては比較的小さな体でそのようなことができた理由はこの二つ目の理由によると言われています。
次に身近な作業から具体的な例をあげてみましょう
家事の上達
例えばチャーハンを作るとしましょう。
美味しいチャーハンを作るにはご飯がパラパラになるまで中華鍋を振り続けないといけません。これはなかなかに骨の折れる作業ですよね。
これはゆる体操の肘クルン体操や上腕ジョワーン体操、肩甲骨モゾモゾ体操などをすることによって、腕全体を筋肉量の多い肩・肩甲骨から手まで効果的に連動して使う方法が身につくと、よりたくさんの筋肉が使えるので元々腕力のない人でも自然に楽にできるようになります。
しかし、単純な筋力があればチャーハンが上手にできるというわけでもなく、ご飯粒の間がよくバラけるようなゆすり方をしなければなりません。
つまり手や手首をセンサーとして微妙な加減もできるようにならなければいけないのですね。
こういう能力も手首スリプラ体操などの上肢の体操をすることで自然に身についてきます。
掃除をする時でも同じです。
掃除機を使うときはできるだけ力を使わずに腕をロープのように使うと、小回りもきいて、自分も疲れないで掃除をすることができます。
これも先程と同じように、肘クルン体操など上肢の体操を普段からよくやっていると次第にそういう動きができるようになります。
また、掃除機を使うとどうしても前かがみになるので、腰が痛くなるという人もいると思います。
そういう場合は片手ハムスリなど、腿裏系の体操をよくやるとだんだんと腰に痛みが出る事なく掃除ができるようになります。
このように、体がゆるめば効率良く体が使えるようになる能力である「本質力」がアップし、何事も楽に早く正確にできるようになるのです。
何事も楽に正確にできるようになって困ることはありませんし、料理なら美味しいものが手早くできるので食べる方も喜びますし、部屋がいつも綺麗な方が誰だって気分が良いでしょう。
ですのでどんなことも上達した方が良いに決まっています。
しかも体をゆるめることでできる上達には際限がありません。
例えば「床を雑巾で拭く」こと自体は誰でもできます。具体的な技術といえば、雑巾を絞ることと、床を拭くこと、隅をきっちり拭くこと以外には特に見当たりません。
しかし体をゆるめることを雑巾掛けの上達とリンクさせると、雑巾の絞り方も床を拭くこともそれ自体の能力が際限なくアップするのです。
雑巾の絞り方も、絞り切る時の力の入れ方などが上達しますし、逆に少し水分を含ませた方が良い場合は、その加減という面で際限なく上達できます。床の拭き方も同じことです。
こういった能力は詰まるところ上肢の使い方の能力に依存しているのです。
そして掃除なら掃除という具体的な行為そのものが、全てゆるみ具合とリンクしているということなのです。
このように言ってみても、
たかが雑巾掛けでなんでそんなに上達することが必要なの?
と思う方もおられるでしょう。
そもそも雑巾掛けという行為は(当たり前のことをあえて言いますが)比較や勝負の対象ではないので、客観的に研究されてこなかったということもあります。
料理などはコンテストがあり、競技として存在していますが、それはあくまで結果が評価されるものであり、スポーツのように上達論が研究されているわけではありません。
さらには掃除のコンテストといっても評価基準が難しいですし、例えばA Iを駆使して(!?)床がどれぐらい綺麗に拭けているかを計測しても、それが日常の役に立たないという面もありますしね。
しかし日常の出来事が上達することにモチベーションを得られない方のために、いいことをお教えします。
ゆる体操・ゆるトレで体がゆるんで掃除が上手になるとそれとは別の大事な効果を得られるのです。
ゆるむと健康になれる
それは
ゆるむ=健康度が増す
ということです。健康になって困る人はいないと思いますが、体をゆるめると今まで使えなかった体の細かい部分が使えるようになるので、結果として新陳代謝が活発になり、栄養が細部に行き届くようになり、さらには老廃物がより適切に排除されるようになるので、からだをゆるめることは即健康度と直結しているのです。
逆に健康志向の方は自分が健康になるようにやっていたら、いつの間にか掃除や料理や仕事が上達していたということも起こり得ます。
これらの事例は実際にゆる体操を継続して行っている方がSNS等で書き込みをしている例が多くみられることからも普通にある事なのです。
それどころか、健康度が増す、ということは健康という具体的な事柄が上達するとも言えるのです。こう考えると、ゆる体操やゆるトレでは健康ですら上達の対象と言えるのです。
ちなみに私の場合は当初腰痛の改善を目的として22年前にゆる体操(当時は基礎ゆる)を始めたのですが、いつの間にか体の色々なところが動くようになったので、それが楽しくて身体運動全般の改善を目的にゆる体操をやっていると、今度はいつの間にか便秘が改善したり、といった具合です。
便秘に関していえば、腸の機能が改善したという言い方ができますし、もっとアグレッシブに捉えると、排便行為そのものにも、より高度なやり方があると現在では考えているので、そう考えると排便が上達!?ということもあり得ますよね!(この話題に関してはこれ以上盛り上がらないよういたします!!)
このようにゆる体操・ゆるトレによる上達はおよそ全ての事に波及するので、それこそ自分の健康のためにもゆる体操・ゆるトレに取り組んだ方が良いと思います。
しかしここまで単純に「上達」といってきましたが、実は上達の仕方には2つの方向性があります。
上達の仕組み
それはこのサイトでも何度も申し上げた具体力と本質力という二つの方向性です。
どちらがかけていても実際のパフォーマンスの役には立ちません。
「本質力」について知りたい方は・・・
先ほどの床拭きで言うと、隅々まで拭く、雑巾を絞る、などは具体力ですが、それに対してよく拭ける手の使い方、雑巾の内部までしっかり絞れる絞り方、などは本質力です。
しかしいくら本質力が高くても、具体力に欠けていてはその高い本質力を発揮できません。
例えば赤ちゃんは体が柔らかくゆるんでいるので、基本的に本質力は非常に高いです。
本質力が高いと学ぶ力も高いので、赤ちゃんは大人が不可能なスピードで社会に必要な事をどんどん吸収していきます。
しかし、具体力が何もない0歳児の赤ちゃんはその高い能力を社会に向けて発揮できません。
具体的に言うと、赤ちゃんはものすごく柔らかい手をしていますが、雑巾は絞れません。
同じようにある分野で神童や天才と言われる人でも、なんらかの具体力があるからそう言われるのであって、具体力がない、本質力だけの存在はその力を社会に向けて発揮できないのです。
ですから具体力(具体的な技能)は絶対に必要ですが、その具体力も本質力のレベルまでしか上達できないという相関関係があるので、ある程度以上の技能が身につくとそれ以上のレベルになるには本質力の方がより重要になってきます。
日常の様々な作業については、楽器の演奏技術の習得などと違い、大人になる頃には必要な具体力は誰でも身についていることが多いので、色々なことを上達させるには本質力をアップさせることがより重要ということになりますし、本質力は応用が効くのでより広い範囲に効果が及びます。
上達したければゆる体操ゆるトレがおすすめ
ですから、家事でもスポーツでも排便(!?)でも、大人になってから今までやってきたことをさらに上達したいと思うなら本質力のトレーニングであるゆる体操・ゆるトレをするのが一番です。
例えば上半身をゆるめると掃除も料理も楽器もスポーツも(本人が上手くなりたいと思うものは)全て上手くなります。
また、本質力が上達すれば、何をするのも以前よりもコツがわかるようになるので、物事に取り組むことが楽しくなります。
小さな子供が何かを覚える時のように、心がワクワクするのです。
ですから、自分に向いていることはより早く上達できるようになり、向いていなかったことでも前向きに取り組めるようになります。
このようにどんな事にも上達はあり、何歳になっても上達することは意味のある事です。
そしてゆる体操は誰でもできるように簡単に作ってあるので、今では何歳からでも上達できるようになったのです。
しかも本質力がアップすれば、およそ全ての分野で問題解決能力がついてきます。
最初は自分の身の回りの小さなことから、上達の度合いが増すにつれて段々と困難なことや、スケールの大きな事へと自然に対象が広がっていきます。
現代は困難な時代です。物事が複雑になりすぎて、何をどうして良いやらわからなくなってきています。
それを解決する一つの方法が本質力の上達なのです。
ここで今回の内容をまとめておきましょう。
- まとめ
- 全てのことはゆる体操で本質力が上達することでパフォーマンスが上がる
- 本質力がアップすると健康になれる
- 本質力がアップすると問題解決能力が上がる
- ゆる体操なら何歳からでも上達できる
最初は自分の好きなことが上手くなりたい、という気持ちから始めることが一番だと思います。ただ、その手段としてぜひゆる体操・ゆるトレを選んでいただければ、と思っています。
その結果、少しずつその効果が自分だけではなく、まわりに広がってくるといいですよね
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