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ゆる体操の「初級」と「中級」はどう違うの?

ゆる体操コラム
ゆる体操の「初級」と「中級」はどう違うの?

この記事は、読者のこういうご質問にお答えします。

  • ゆる体操教室には初級と中級があるそうですが?
  • 初級と中級はどう違うんですか?
  • 中級教室に参加する条件ってあるんですか?
  • 自分はゆるんでいるから、いきなり中級から参加してよいですか?
  • 中級って、自分でもついていけるのかな?・・・ちょっと心配

これらの質問に一つずつ答える形で書いていきますね!

ゆる体操教室には初級と中級の2種類があります

「ゆる体操教室には初級と中級があるそうですが?」という問いへのお答です。はい、その2種類があります。一般には案外知られてないことかも知れませんね。(ここから、少し長めの説明が続きますので、初級と中級の違いについて知りたい方は、ここを飛ばして次の見出し「ゆる体操初級は『楽しく、気持ちよく』がテーマ」から読んでもらってもかまいません。)

ゆる体操が世に発表されたのは2002年のことです。2003年から2005年ごろにかけてTVの健康番組やバラエティショー、また雑誌などマスコミで広く紹介され、日本国内で一気に知名度があがりました。

そして、ゆる体操を指導普及する「ゆる体操指導員」たちが登場しました。その指導資格は、当初はゆる体操の開発元である運動科学総合研究所が発行し、現在はゆる体操の普及団体であるNPO法人日本ゆる協会が発行しています。

その頃はまだ初級、中級という2種類の区別はなかったのですが、数年後に、初級よりも高度な内容を教える「ゆる体操中級」と呼ばれる教室と、そこで指導することができる、より高いスキルをもつ指導員たちが登場しました。

著者の私も現在、初級教室と中級教室の両方を指導する資格を持ち、活動しています。

なお付け加えておくと、ゆる体操教室は2015年から、指導資格がなくても、誰でもが指導して良いことになりました。これを「ゆる体操のオープン化」と言います。
ですので、ゆる体操を教える人は、以前からの日本ゆる協会公認の指導員と、そうでない人がいるというわけです。

読者の皆さんが出会う、日本ゆる協会公認指導員が担当するゆる体操教室のほとんどが初級です。特に「初級」とか「中級」という表示がない場合は、実質は初級教室ととらえてよいケースが多いはずです。
中級教室の数は決して多くなく、私の知る限りでは現時点では中級教室は希少価値があります

ゆる体操を学べるカルチャースクール・教室は運動総研の全国のゆる体操教室を探す(ゆる体操を学べるカルチャースクール・自営教室)から検索できます。

そのページの情報によると、複数の中級教室を運営しているのは、神楽坂ゆる体操教室(坪山佳史先生・東京都)岡山駅元ゆる体操教室(小野勝之先生・岡山県)ですね。(この記事の公開時点での情報)

なお、私自身は兵庫県芦屋市、奈良市、大阪市、大阪府堺市の4箇所でゆる体操中級教室をやっています。また、ゆる体操中級レッスン動画も配信しています。

about ページ 地域の教室

ゆる体操初級は「楽しく、気持ちよく」がテーマ

ゆる体操初級は「楽しく、気持ちよく」がテーマ

次に「ゆる体操の初級と中級はどう違うのですか?」という質問に答えます。

初級教室はとにかく、参加者の皆さんに「楽しく、気持ちよくやっていただく」ことがテーマです。ゆる体操はいろいろな種類(100種類以上)があり、ゆるポータル神戸の私の教室ですと、その内の大体40種類の体操をテンポ良くどんどんやっていきます。それで体系的に全身をゆるめていきます。

そして時間をかけてゆる体操のやり方を学んでいただきます。

ゆる体操は、言葉をつぶやきながらやるのが特徴ですが、それに最初は気恥ずかしさを感じる人もおられます。けれどもだんだんと慣れてくると効果がよく出てきます。つまり、全身がゆるんできます。

指導者のリードに身を任せながら、気楽に楽しくやっていただく、それがゆる体操初級教室です

教室風景1
ゆる体操初級は、指導員のリードに身をまかせて「楽しく気持ちよく」やるのがテーマ

参加者の方々は最初のうちはまだぎこちない、固い動きをしていても、教室に参加しているうちに体がゆるんできて、本来、ゆる体操が狙っている動きにだんだんと自然に近づいていきます。

誰でも、体には長年のコリやクセのようなものがあり、二日や三日で取れるものではありませんから、できれば定期的に継続して教室に参加することをおすすめしています。

そしてゆる体操には集団効果があります。複数名でやると、ことのほか気持ちよくなり、教室のあとは気分も爽快ですがすがしく、「まるで別人になったようです」とか「気持ち良くてあっという間に時間が過ぎていました」という感想がよくあります。

ゆる体操中級は「上達」がテーマ

ゆる体操中級は「上達」がテーマ

では、続いてゆる体操中級についてお答えしていきましょう。

中級では、「ゆる体操の上達」がテーマです。初級で体をゆるめる楽しさや気持ちよさを知った人が、それ以上にゆるんで良い体づくりをしていくための教室です。

そのために、ゆる体操中級教室では、初級でご指導しなかった、「ゆる体操の裏にあるメカニズム」(裏メカ)と、「裏のテクニック」(裏テク)に則ったご指導をします。

別の言い方をすると、それぞれのゆる体操の「もう少し詳しいやり方」をご指導するわけです。

同じ体操でも、裏メカ・裏テクを学ぶと、ぐっとゆるみが深まってきます。そして「この体操にはそういう仕掛けがあったのか・・!」という楽しい発見も多く、モチベーションが高まります。

実は、ゆる体操にはたいへんに多くの裏メカ・裏テクがあります。中級ではその中から厳選されたものをお教えします。

(それ以上の裏メカ・裏テクの学習を希望する人は、ゆる体操の創始者で、運動科学総合研究所所長である高岡英夫先生の各種講座で学ぶことをおすすめします。)

そのほかに、  

ゆるゆる歩き (体の中の軸を大切にしながらゆるんで歩くメソッド)
玉ゆる(骨盤底、股関節周りを中心に、全身のコーディネーション能力を高めるメソッド)

というゆる体操中級ならではの指導項目もあります。

ゆる体操中級に参加するには(ゆるポータル神戸の場合)

ゆる体操中級教室に参加するには(ゆるポータル神戸の場合)

「中級教室に参加する条件ってあるんですか?」という質問にお答えします。

ゆる体操初級教室の方は、初心者対象ですから、まったく初めての方でもその日から参加できます。

一方、中級教室の参加には、私のところでは一定の条件をもうけています。あくまでも、当方の「ローカルルール」ですから、他の指導員のところでは多少違うかも知れません。必要な情報はご自分でお調べになることをおすすめします。

私の教室では中級に参加できるのは、日本ゆる協会公認のゆる体操指導員の初級教室で42時間以上学んだ人と決めています。42時間というのは、目安としては初級教室にほぼ毎週、一年間継続参加するとだいたいそれくらいになります。

私以外の指導員の教室から学んだ人が、私の中級に参加を希望する場合、履修時間数は自己申告となります。そのへんは厳格になりすぎないように、対応をさせていただいています。

この「初級で42時間、だいたい一年間参加」という中級教室参加条件は、ゆるポータル神戸のレッスン動画を視聴して学習した人でも同じです。

以前に初級教室(担当指導員は不問)か、ゆるポータル神戸のゆる体操初級レッスン動画で指導員の動きをよく追いながら学んだ人を対象としています。

条件にご質問のある方は、個別にお聞きしています。どうぞお問い合わせページから質問してください。

教室風景2
ゆる体操中級は「上達」がテーマ。裏メカ・裏テクに基づく指導でさらにゆるむ

また「自分はゆるんでいるから、いきなり中級から参加してよいですか?」という質問を時々受けるのですが、ご自分の体のゆるみ方や運動能力に自信のある人でも、やはり最初は初級から入っていただきます。

なぜなら、ゆる体操には独自の方法があって、それによく慣れていることと、主な体操をよく知っていることがだいじだからです。

中級では、参加者が体操のやり方をすでによく知っている、つまり基礎が身についている、という前提で進めます。そのための履修時間が42時間ということですね。

ゆる体操の基礎がしっかり身についていない状態で中級に参加するのは、ちょうど、算数の基礎を学び終えていない小学生が、中学校の数学の授業に出るようなものです。

ご理解くださいね。

ゆる体操中級についての質問を受付けます

さて、初級で十分学んだ人が中級で裏メカ・裏テクに基づく指導を受け始めると、ゆる体操の面白さ、奥深さに目覚めてモチベーションが上がることがたいへん多いので、超おすすめなのですが、

その一方、「中級って、自分でもついていけるのかな?・・・ちょっと心配」という質問もありますよね。これにお答えします。

初級で指導員について42時間(ほぼ毎週を一年間)学んだ人は、基本的に中級にレベルアップしても大丈夫です。ゆるポータル神戸のレッスン動画を42時間視聴しながら練習した人もOKです。それでも少し心配・・・という人は、個別にご相談ください。

なお、初級で十分長く学習した人が中級教室に進んだり、中級レッスン動画の中級を受けるかどうかは、ご本人の自由です。ずっと初級にとどまっても全然かまいません

私の教室でもそういう人たちはよくおられて、「気楽にできるのが一番」とおっしゃいます。私はその選択を尊重していますので、全然問題ありません。

要は、自分が楽しく学べる場を持つことが一番たいせつだということですね。それでこそ、体はよくゆるみます!

では読者の皆さんがゆる体操で健康・美・高能力を自分のものになさいますように・・・!

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中田ひろこ@ゆる体操

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