words

用語定義

仙腸関節

骨盤の内部で、背骨の下についている仙骨と左右の脚につながる腸骨とのつなぎ目にある関節。強い靭帯に覆われ、歩行時などに衝撃を吸収する。大人の場合、普通は全く動かない。解剖学的には不動関節と呼ばれる関節で、軟骨すら無い。この動くことのない関節が、何かの拍子に動いてしまうと、ぎっくり腰になってしまう。ぎっくり腰というのは、仙腸関節が亜脱臼したときの症状なのである。

しかし、幼児期には誰もがこの部分に軟骨を持っていて、ぐにゃぐにゃ動いている。大人でもごく稀ではあるが超一流のスポーツ選手等に仙腸関節に軟骨を持っている人がいて、非常に優れた身体運動をする。そう言った人物は天才と言って良い。

普通は大人になってからトレーニングによって仙腸関節の軟骨を後天的に作ることはできないが、年数をかけてじっくりと段階を踏みながらゆる体操に取り組むと、年齢に関係なく仙腸関節に軟骨が育ち、少しずつ動くようになってくる。

仙腸関節

出典

『高岡式 超最強の疲労回復法』(カンゼン、2020年6月)『高岡英夫のDVDでゆる体操』(宝島社、2004年8月) 

関連項目

ゆるプラクティスの重要用語

ゆる体操

ゆる体操の学問的定義 ゆる体操は、全身を一体として、あるいは全身を各部分に分けてほどこす揺動緩解運動(身体をゆすり動かして、緩め解きほぐす運動)・圧動緩解運動(全身もしくは身体の一部に重力や圧力を掛けながら動かすことで緩め解きほぐす運動)、および全身を各部分に分けてほどこす擦動緩解運動(身体の部分を手や足でさすることで、緩め解きほぐす運動)を主たる運動としている。 それに呼吸法、ツボ…

ゆるプラクティス

運動科学総合研究所所長の高岡英夫が提唱する運動メソッドの総称。身体の拘束(コリ、力み)をとり、人間が本来備えている心身の能力を回復し、さらに高度に開発していくための様々な方法であり、具体的には関節等の動きの開発法、インナーマッスルの鍛錬法、身体意識の形成法等がある。公開されているものとしては、ゆる体操をはじめとして、スーパーウォーク歩道、ゆる筋トレ、達人調整、基礎ゆる、ゆる呼吸法、コンビゆる、身…

センター

人間の重心と地球の重心を結んだ物理学的な一線を重心線と言う。この重心線に沿って、潜在意識のラインを形成することができたとき、それを軸(センター、正中線)と呼ぶ。身体意識の一つであり、最重要の身体意識である。トップ・センター(中央軸)、サイド・センター(側軸)、ダイナミック・センター、内転筋軸等の総称でもある。 …

身体意識

運動科学総合研究所所長である高岡英夫が発見し、提唱している概念。身体と精神の境界領域に空間構造をもって存在する潜在下意識であり、人間の心身にわたるあらゆる能力を本質の側から支配する働きを持つ。 古来、人間の本質力の中心として重要視されてきた身体を天地に貫くセンター(正中線・軸)や前頭部・胸部・下腹部におのおの形成される上・中・下丹田、股関節に形成される転子、大臀筋と大腿裏筋群を活性化する裏…

腸腰筋

背骨と大腿骨の上端を結ぶ位置にある大腰筋と、腸骨から大腿骨上端にかけてついている腸骨筋の総称。腰を上から吊り上げるベルトのような役割で、骨盤や内臓をささえ、股関節の動きに関与するインナーマッスル。腸腰筋で大腿骨を動かせると股関節をより幅広く使える。 楽しい動きの中で腸腰筋が鍛えられる「チャップリンプリン体操」 …