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ゆる体操指導員の日常 中田ひろこ(32)

7月13日 土曜日

朝の用事をいろいろやっている間に、何だか気分がむしゃくしゃすると思ったら、朝ごはんを食べてなかった。起床してから3時間以上経っていた。こういうふうに、ごはんを食べ忘れていて、気分が不安定になってから(たぶん血糖値がかなり下がってから)ようやく気づくということを昔から繰り返している。そういう体質なんだろう。なかなか自覚がないから始末が悪い。単に一人でいて調子が悪いだけならいいが、そういう時に限ってSNSを見てて興奮して過激な投稿をしてしまったりしたらあとで困る。夫などは私のこの体質を知っているから、ふと私の顔を見て危ない兆しを発見したらパッと「あ、なんか食べよか!」と有無を言わさず外出時ならとりあえずすぐ近くの食べれるところに引っ張っていってくれる。そのテンポがありがたいんだよね。適当な店が見つからなかったりして探しまわって時間が経ってくると、症状がみるみる悪化して「お腹なんか空いてない!気分なんか悪くない!ほっといて!」とゴテ出すから我ながら本当に始末が悪い。一口二口食べると、一気に機嫌が戻ってニコニコ顔になり、さっきまでのことは綺麗に忘れている。「もう付いていけない」とばかりに人間関係を終わらされたことも昔から何度もある。

けど、ゆる体操を20年やってこの気分の急激な変化というのはだいぶ治ってきた。

ゆる体操、よろしおっせ。

ところで。

棒針編みを上手くやるには、両肘を脇腹につけて脇を閉じ、肩甲骨の動きを止めることだとわかった。YouTuberの「Kaitlin / ケイトリン」さんが編んでいるところを見ていて気づいた。編んでいる指先と中手骨あたりまでしか見えていなかったが、それでも彼女の体づかいは感じ取れた。しめしめ、これで上手くなれるぞと編みかけの帽子の模様編みを彼女の真似をして何段か編んでみたら、今までよりずっと良いじゃないか!ダイヤ柄の角のところがピシッと決まっている!やっぱり上手い人の動きを観察するって大切だね。上達の早道だね。

肩甲骨から指の付け根の関節までをピシッと格定するのが棒針編みの極意なんだ。つまりそれらの部分に余分な動きをさせないこと。前腕の回軸運動を上手く使うこと。椅子座位で坐骨で立ち、背骨はゆるやかに、あと肩包面もずらして動かせたら良いね。

↑私のゆる体操中級を受講している人たちにはどれも既習の事柄です。編み物とは関係ない、本質的な体づかいのことを語っています。

いっぽう、かぎ針編みは肩甲骨から指先までかなり自由に動かして大丈夫。つまりゆるめながら編み進めることが簡単にできる。では棒針編みは体が固まるのかというと、必ずしもそうではない。そうなのなら、ケイトリンさんのように毎日膨大な量を棒針で編む人はすぐに体をこわしてしまうはず。格定というのは、外側だけを必要最小限固める体づかいだから、中はゆるゆるなままで居れるのだ。外側を色々動かすよりも洗練された高い能力だ。高岡先生がいつかおっしゃっていたが、能の舞はこれだ。歩道の体幹もこれだよね。

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