用語定義
立甲
肩甲骨が(ゆるゆるにゆるんで)立つこと。
立甲を体現するのに、もっとも向いているポジションとは、四足状態(床や地面に両手両膝をついた状態)である。
立甲は、四足状態で、背中側の肋骨に対して、通常では寝ている肩甲骨の内側=背骨に近い側が起き、そして肋骨の平面に対して30度以上、本格的には40~50度前後まで立ち上がってくることと、おおよそ定義できる。
立甲ができるようになると、まず腕使いがしなやかで力強くなる。また、肩甲骨が肋骨から自由度を得るので、投げる、打つ、泳ぐなどの大きな腕の運動のときに肋骨を動かさずにすむようになる。それにより自由脊椎まわりの無駄な動きが固定され、体幹内のセンターが形成される。すなわち、良い体幹トレーニングが可能になる。
チーターのような四足動物は、自然に肩甲骨まわりがよくゆるんで、肩甲骨が立っているが、人類は直立二足歩行をするため、立甲は基本的にできない。しかし、ゆるプラクティスによく取り組むことにより、比較的たやすく達成できるようになる。
『肩甲骨が立てば、パフォーマンスは上がる!』の表紙に、立甲の写真があるので、参考にして欲しい。
出典
関連項目
ゆるプラクティスの重要用語
ゆる体操
ゆる体操の学問的定義
ゆる体操は、全身を一体として、あるいは全身を各部分に分けてほどこす揺動緩解運動(身体をゆすり動かして、緩め解きほぐす運動)・圧動緩解運動(全身もしくは身体の一部に重力や圧力を掛けながら動かすことで緩め解きほぐす運動)、および全身を各部分に分けてほどこす擦動緩解運動(身体の部分を手や足でさすることで、緩め解きほぐす運動)を主たる運動としている。
それに呼吸法、ツボ…
ゆるプラクティス
運動科学総合研究所所長の高岡英夫が提唱する運動メソッドの総称。身体の拘束(コリ、力み)をとり、人間が本来備えている心身の能力を回復し、さらに高度に開発していくための様々な方法であり、具体的には関節等の動きの開発法、インナーマッスルの鍛錬法、身体意識の形成法等がある。公開されているものとしては、ゆる体操をはじめとして、スーパーウォーク歩道、ゆる筋トレ、達人調整、基礎ゆる、ゆる呼吸法、コンビゆる、身…
センター
人間の重心と地球の重心を結んだ物理学的な一線を重心線と言う。この重心線に沿って、潜在意識のラインを形成することができたとき、それを軸(センター、正中線)と呼ぶ。身体意識の一つであり、最重要の身体意識である。トップ・センター(中央軸)、サイド・センター(側軸)、ダイナミック・センター、内転筋軸等の総称でもある。
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身体意識
運動科学総合研究所所長である高岡英夫が発見し、提唱している概念。身体と精神の境界領域に空間構造をもって存在する潜在下意識であり、人間の心身にわたるあらゆる能力を本質の側から支配する働きを持つ。
古来、人間の本質力の中心として重要視されてきた身体を天地に貫くセンター(正中線・軸)や前頭部・胸部・下腹部におのおの形成される上・中・下丹田、股関節に形成される転子、大臀筋と大腿裏筋群を活性化する裏…
腸腰筋
背骨と大腿骨の上端を結ぶ位置にある大腰筋と、腸骨から大腿骨上端にかけてついている腸骨筋の総称。腰を上から吊り上げるベルトのような役割で、骨盤や内臓をささえ、股関節の動きに関与するインナーマッスル。腸腰筋で大腿骨を動かせると股関節をより幅広く使える。
楽しい動きの中で腸腰筋が鍛えられる「チャップリンプリン体操」
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