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奈良・吉野を歩く
中田ひろこが書いていたのだが、先週奈良は吉野に行ってきた。
目的の半分(以上)は近鉄特急「青の交響曲」に乗車する事だった。
たったの3両編成の特急なのだが、真ん中の車両がビュッフェになっていて、なかなか豪華なのだ。
吉野で特に何をするのでもなく、行ってから考えようという事で、とりあえずロープウェイに乗って山上を目指すことにした。
途中での街並みもいかにも「山間の門前町」という感じで、なにか懐かしい感じもする。奈良はいいところだと思う。
途中のお土産物屋?で一枚写真を撮る。野鳥がいるのがわかるだろうか?ここのお店は野鳥用にお水を用意しているようだ。
そうこうしているうちに、金峰山寺に着いた。なんでも白鳳時代に役行者(えんのぎょうじゃ)が開いたそうだ。奈良の古いものにあたると、大抵は役行者か弘法大師に行きつくという。平城京より前の時代だから優に1300年以上前という事になる。
ここの伽藍は白黒の方が迫力がわかるので画像を編集して白黒にしたものを載せておく。
ちなみにこの本堂は天正20年(1592年)に再建されたものだそうだ。法隆寺とかと比べてしまうとほんの”最近”なのだが、それでも木材の古さが時代を感じさせる。
帰りの電車まであまり時間がないので長居しないでどんどん先に進む。
・・・といいながら途中できれいなお花が咲いていたのでちょこっとカメラに収める。
勤め先の野草に詳しい人に名前を聞いたのだが、一瞬で忘れてしまった。
ところどころ空き家があるのだが、こういう昔ながらの廃屋はむしろ味があって良いと思う。
玄関先にこんな大きな木があるのだから、人がいなくなってしばらく経つのだろう。
昭和の高度経済成長以降に現代的な工法で建てられた家は廃屋になってしまうとなぜか風情がない。写真の家に何か風情が感じられるのはやはり木の家だからだろうか?
昔の家は大変頑丈に建てられていて解体が大変だという事を本職の方から聞いたことがある。釘を一切使っていない家などの方が、木材と木材が嚙みこんで重機で引っ張っても壊れないんだそうだ。
途中で石垣を写真に収める。不揃いの石を積み上げて作られているので結構古い物なのかもしれない。
それにしても、こういうところで生まれ育つと自然と足腰が鍛えられると思う。
神戸も坂道が多いので、山手に住んでいる子供は自然と足腰が鍛えられるだろう。大人はすぐに車を使うから駄目だ。
中千本あたりからとった風景は山並みの感じがいかにも奈良だ。
上千本あたりから谷を撮ってみた。花の季節や紅葉の時期ならさぞかしきれいだろう。
この辺りは結構な坂だ。しかし自分は上り坂は好きで、持病の腰痛が多少出ていても急坂を登ると直ってしまう事もおおい。
坂も基本的にスーパーウォーク歩道の応用で行けるが、悪路だと足の置き方などに少し工夫がいる。高岡先生の著書「山歩きを楽しむゆるトレッキング」に詳しく書かれてあるので、中古なら手に入るだろうから登山やトレッキングが好きな方は読んでみることをお薦めする。
そういえば以前登山用品の会社に勤めている方がその本を読んで中田ひろこの体操と私の達人調整に来られた事があった。ゆるの考え方は確実に浸透していっているのだと思う。
ちなみに私は下りでも膝が痛くなるという事は最近はない。筋肉痛が起こるのはやはりもも裏だ。
帰りの電車の時間を考えると奥千本までは行けなかった。
この道を行くと山上ヶ岳から弥山~八経ヶ岳~前鬼~玉置山から熊野本宮まで繋がっているという事だ。中学生の頃、今年亡くなった父と山上ヶ岳から前鬼まで2泊3日で歩いた事は今でも自分にとって良い思い出だ。
父は山が好きだった。できればもう一度二人で奥駈に行きたいと思っていたがそれももう叶わない。
帰りの途中で豆腐屋でお昼を食べた。自分のメニューはわりと美味しかったのだが、妻の湯豆腐は普通だったそうだ(笑)
今回は仕事用のカメラを初めて屋外に持ち出して撮影することができた。ちなみにカメラはソニーのα7C,レンズはSIGMAの28ミリ単焦点レンズ一本なのだが、撮影後に多少のトリミングの処理は必要だとしても結構撮れるものだと思った。
時間の関係でいけなかったところへ、またいつか妻と二人で行きたいと思う。